哲学用語に「ロゴス(λόγος)」というものがある。 「(論理的な)言葉や思考」といった意味で、英語の logic … [もっと読む...] about 「ロゴス」とは何か その意味|哲学用語
哲学
【名言】「知識は能力とならなければならない」ークラウゼヴィッツ
「知識は能力とならねばならない」は、ドイツ(プロイセン)のカール・フォン・クラウゼヴィッツが『戦争論(Vom Kriege)』で書いた格言だ。 戦争論〈上〉 戦争論〈下〉 『戦争論』は1800年代前半に書かれた本で、現代の戦争に関する考え方に大きな影響を与えた。 原文(ドイツ語) 「知識は能力とならねばならない」はもともとドイツ語で書かれた。 原文は以下の通り。 Das Wissen muss ein Können werden. このドイツ語の原文 Das Wissen muss ein Können werden. は、現代の新正書法によるものだ。 『戦争論』が書かれた当時は Das Wissen muß ein Können werden. … [もっと読む...] about 【名言】「知識は能力とならなければならない」ークラウゼヴィッツ
ソクラテスは本(書物)を書いていない?プラトンの功罪
ソクラテスという名前を聞いたことがない人はおそらくいないでしょう。 とても有名な哲学者です。 しかし、ソクラテス自身の著書が存在しない、という事実を知る人は意外と少ないのではないでしょうか。 それなのに、なぜソクラテスの哲学がこれほどまでに広がったのでしょうか。 その理由を知るのに欠かせないのが、プラトンとクセノフォンです。 ソクラテスは自分の思想を書き著そうとしなかった ソクラテスは、紀元前470年に生まれたギリシアの哲学者です。 彼は存命中、多くの人間に影響を与えましたが、自身の思想を書き著そうとはしなかったようです。 そこで、ソクラテスに影響を受けた人物のうち2人がソクラテスの思想を後世に伝えようとソクラテスの言葉を書き著したのです。 その2人の人物とは、クセノフォンとプラトンです。 … [もっと読む...] about ソクラテスは本(書物)を書いていない?プラトンの功罪
人を矯正することは可能か 時間の無駄? 変えることができるのは己のみ
世の中、人に説教したがる人間が多いが、そのほとんどが成功しているとは言い難い。 自分のものとは相容れない意見を持つ他人に対して、自分の主張を説教や説得のような形で納得させるのはかなり困難である。 説教される側が、説教している人間を尊敬していたり、心酔しているようであれば、説教の意味もあるかもしれないが、大抵の場合こういうケースに当てはまらないようだ。 説教する人間の自己満足に終わるか、全くの徒労に終わるのはまだマシで、いらぬ反発や対抗心まで生み出しかねない。 他人を矯正するのは賢者でも無理 ショーペンハウアーも他人へ意見することについて諫めている。 『幸福について-人生論-』(橋本文夫・訳)の中で、ショーペンハウアーはこう述べている。 いかに好意があっても人を矯正する意味の言葉は、対談の際、いっさい慎むがよ … [もっと読む...] about 人を矯正することは可能か 時間の無駄? 変えることができるのは己のみ
社会のルールや法律が道を阻むとき、どのように行動するか?
皆さんは、社会において不公平感を持つことはないだろうか。 社会のルールや法律は、社会の安定を目指すものであるけれど、しばしば不公平感を引き起こす原因にもなる。 また、国によっては、多数を占める民族にとって有利な政策が存在することもある。 マレーシアでは、「ブミプトラ政策」と呼ばれる経済政策が昔から採られている。これは、多数派であるマレー系の民族を優遇する政策だ。 ブミプトラ政策とは 「ブミプトラ」とは、「先住民」とか「土地の子」といった意味をもつ。 このブミプトラ政策により、教育や就職、そしてビジネスにおいても、マレー系の民族が中華系などの民族よりも優遇されてきた。 不公平な立場に置かれた場合にどうするか さて、自分が不公平な立場に置かれた場合にどのように行動すべきだろうか。 採りうる方針と … [もっと読む...] about 社会のルールや法律が道を阻むとき、どのように行動するか?