最近は「断捨離」が世界的にブームになっているようだ。「モノ疲れ」は日本だけの現象ではないらしい。
海外では、断捨離的なライフスタイルのことを「ミニマリズム」と呼ぶらしい。
私の中では、これまで「ミニマリズム」といえば「ミニマル・アート」とも呼ばれるアート・スタイルのことであった。この1960年代のムーブメントでは、装飾を捨て、シンプルな色と形状による作品が多く発表された。
このアートにおける「ミニマリズム」と似たような考えが、どうやら人間のライフスタイルにも浸透してきているようなのだ。
すなわち、生活を営む上で不要な物を捨てて、モノをできるだけ持たずにシンプルに暮らすライフスタイルのことを「ミニマリズム」と呼ぶようだ。
タイニーハウス
この「ミニマリズム」志向の人が好む住居スタイルが「タイニーハウス」だという。お金を掛けずに建てられた、こじんまりとした家のことだ。
タイニーハウスのムーブメントはアメリカ発祥で、サブプライムローン問題やハリケーンなどの影響により、大きな流行となった。住宅に大きなお金を費やすリスクが認識された結果であるようだ。
こういった動きは、日本でも起こった。
2011年の東日本大震災により、我々は家を持つリスクをまざまざと見せつけられた。この震災を契機に、家を捨ててトレーラーハウスやワンボックスカーなどでの生活を始めた、という人もいる。
小さな家、可愛い家 世界の一流建築家による傑作タイニー・ハウス34軒
脱住宅ローン
家にお金をかけない生活を始めると、生活にゆとりができたという人も多い。
住宅ローンのために働くことを止めることができると、働く時間を減らすことができる。その分自分が大切にしている家族や趣味のために、お金と時間を費やすことができる。
国やマスコミにもてはやされるライフスタイルや他人が作り出した流行に流されるのではなく、自分が本当にやりたいことができる人生。そういったことを意識する人は確実に増えていると感じる。
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