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ベトナムから金塊10キロの密輸に失敗した男性から現金を脅し取る

2017年7月21日、金塊の密輸に失敗した32歳の男性から現金を脅し取ったとして、29歳の自称建設業、関田洋敬容疑者ら3人が監禁や脅迫などの疑いで逮捕されたことが発表された。

逮捕された3人

今回逮捕されたのは、埼玉県春日部市の自称建設業の29歳、関田洋敬容疑者、東京都目黒区の自称自営業の37歳、蔵田洋介容疑者、そして山梨県甲斐市の自称自営業の34歳、伊藤誠一郎容疑者の3人。

関田容疑者は容疑を認めているが、他の2人は否認しているようだ。

事件の経緯

2015年10月に、被害者の男性は、関田容疑者の知人の男に頼まれて、ベトナムから金塊10キロを密輸しようとした。しかし、税関で密輸が発覚し、男性は罰金800万円の処分を受けた。男性は、この金塊を2000万円で売却し、罰金を支払った。

しかし、知人の男から「密輸に成功していたら3千万円になったはずだ」などと言われ、借用書を作らされていたようだ。

そして2017年3月9日、3人の容疑者は、東京都豊島区に住む32歳の会社経営の男性の家に出向き、「3000万円を回収しに来た。俺は元やくざだ」などと脅して、男性を車に監禁。埼玉県内まで連れて行って、現金約55万円を脅し取ったという。

カンタはこう思う

金塊の密輸関係の事件が最近多い。消費税が8%に上がってから、密輸のうまみが増えたことに原因があるようだ。つまり、税関に申告せず消費税を支払わなければ、消費税分8%分が丸儲けとなるからだ。

日本では他国に比べて、金塊の密輸が多いという。監視のゆるさに加えて、処罰が比較的軽いからだという。

韓国では、金塊の密輸が発覚した場合、金塊は没収され、罰金もかなり高額に上がる。1億円分の金塊では、金塊は必ず没収され、罰金も1億円にまで上がることがあるようだ。

ところが日本では、金塊が没収されるとは限らず、罰金も比較的軽い。1億円の金塊の密輸が発覚しても、金塊が必ず没収されるとは限らず、罰金も最大1000万円だという。

今回の事件でも、金塊の密輸が発覚しているが、10キロで2000万円相当の金塊に対して、罰金はたった800万円だったという。そして、金塊は没収されなかった(だからこそ、男性は金塊を売って罰金を支払うことができた)。

この程度の軽い処罰では、密輸のリスクを取る業者が増えてもおかしくないのではないだろうか。「発覚した時のリスクを考えたら密輸するのは割に合わない」と思わせるような処罰が必要だと思われる。

今回被害者の男性については、どの程度密輸に積極的に関与していたのか分からないが、違法行為に加担した挙句に被害に遭ったということで、いわば自業自得ともいえる。

参考資料:
・『金塊密輸失敗した男性から現金脅し取る 容疑で男ら逮捕』、朝日新聞デジタル、2017年7月21日、http://www.asahi.com/articles/ASK7P3QXRK7PUTIL013.html
・『金塊 闇の“錬金術”~私たちの税金が奪われる~』、「クローズアップ現代」、NHK、2017年5月23日

カテゴリ: 密輸事件, 誘拐・監禁

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