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ロシア選手団のオリンピック出場を認めず IOCが決定 選手個人としては条件次第で可能

2017年12月5日、国際オリンピック委員会(IOC)は、理事会で、来年2月のピョンチャンオリンピック(平昌冬季五輪)ロシア選手団としての出場を認めないことを決定した。

ロシアが組織的なドーピングとその隠ぺいを行っていたと結論付けたことによる。

ロシア選手団の参加を認めず

世界アンチドーピング機構(WADA)の報告により、ロシアが国家ぐるみで組織的に選手達のドーピングを行っていたことが判明した。

この報告を受け、IOCは、独自に調査を行った。

その上で、5日に理事会をスイスのローザンヌで開催。ピョンチャンオリンピックについて、ロシア選手の参加の可否について議論し、ロシアが組織的なドーピングとその隠蔽を行っていたとの結論に至る。

そして、IOCは、ロシアオリンピック委員会(ROC)の資格を停止し、ロシア選手団のピョンチャンオリンピックへの出場を認めないことを発表した。

個人として参加可能

ロシアの選手は、ロシア選手団としての出場は禁止されたが、厳しい条件を満たした選手については、ロシアではなく、個人の資格で出場が認められる。

個人としての出場が認められた場合は、ロシア出身の選手として、オリンピックの旗のもとで出場することになる。ロシアの国旗や国歌を使用することはできない。

出場するための厳しい条件

ロシアの選手が個人として出場するための「厳しい条件」とは、以下のようなもの。

・過去にあらゆるドーピング規定に違反していない

・IOCの作業部会でピョンチャン大会までに合わせて2万件実施するドーピング検査を受ける

これらを満たした選手が出場可能かどうかを判断するのは、国際的な独立機関と、WADAやIOCの代表者で構成する新たな委員会とのこと。

記者会見でのIOC会長のコメント

IOCのバッハ会長は、記者会見で以下のように述べた。

・「オリンピックとスポーツに対する前代未聞の攻撃だ。クリーンな選手を守るためにもIOC理事会はこの組織的な不正に制裁を科した」

・「ロシアの不正によって被害を被った世界中のクリーンな選手に対して、とても申し訳なく思う。本当のメダリストの表彰式を可能なかぎりピョンチャンオリンピックの期間中に行うことをIOCのアスリート委員会と合意した」

・厳しい条件を満たして個人資格で大会に出場するロシアの選手については「オリンピックとクリーンなスポーツの橋渡し役になってほしい」

カンタはこう思う

ロシア選手団に対し、国としての出場を一切認めないとする、ロシアの選手にとっては厳しい結論が下されることになった。

バッハ会長が述べているように、クリーンでありながら数多くのドーピング検査を受けてきた選手は、ロシアの国家ぐるみのドーピング違反によって被害を受けている。今回の結論は当然のように思う。

それにしても、オリンピックに限らず、世の中のあらゆる物事について、不正を防ぐために、多くの規制が設けられているが、それらの規制のために不利益や不便を被るのは、不正の意図のない人達ばかりだ。

不正をする意図のある者たちには、どんな規制があっても、無視したり抜け道をくぐり抜けてしまう。

ロシアが国家ぐるみでドーピングを行ったように、組織ぐるみで不正が行われると、これを規制するのは難しい。

もしかしたら、ドーピングそのものに対するアプローチや考え方を根本的に変えなければならない局面に来ているのかもしれない。

ドーピングの哲学: タブー視からの脱却

参考資料:
・『IOC ロシア選手団の五輪出場認めず 個人は条件つきで容認』、NHKニュース、2017年12月6日、http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171206/k10011247931000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_003

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