市役所で切腹?
そんな事件が起こった。
2018年9月19日、東京都にある八王子市役所で、高齢者福祉課を訪れていた高齢の男が、自らの腹を刃物で刺したというのだ。
男は、高齢者福祉課の窓口のいすに座ったとたんに、刃物を取り出して腹を刺したという。
まるで中世の切腹を思わせるような出来事だが、男の怪我の程度は軽いということだ。
なぜ自分の腹を刺した?その理由とは
現在、警察はこの男に事情を聞いているということで、そのうち自分の腹を切った理由が明らかになるかもしれない。
理由について一番に考えられることといえば、やはり「自分の主張を訴える」ためだろうか。
昔から、切腹とか自殺というのは、自らの主張を世間に知らしめるために古今東西行われている。
焼身自殺などという、かなり苦痛を伴う方法を採用する人もいる。
今回事件を起こした男は、高齢で、しかも市役所の福祉課を訪れていた、ということで、生活保護や福祉サービスなどについて不満があったのかもしれない。
止めに入った市役所の男性職員も刃物が手に当たってケガをしたという。気の毒である。
この場合は、他人が怪我をしているので傷害事件となるだろうけれど、もし自らの腹を刺しただけならば、どうなのだろう?
老人の取扱説明書 参考資料:
・『東京 八王子市役所で男がみずから腹を刺してけが』、NHKニュース、2018年9月19日、https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180919/k10011636091000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_002