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【中央道土砂崩れ】土砂に陶器原料の汚泥 不法投棄の疑いで「丸釜釜戸陶料」を捜索

2017年8月18日に岐阜県瑞浪市の中央自動車道で起こった車4台が巻き込まれた土砂崩れで、流れ出た土砂に陶器の原料の汚泥が大量に含まれていることが分かった。

近くの陶磁器原料製造会社「丸釜釜戸陶料」が陶器の原料を不法投棄していた疑いがあるという。

2017年8月24日朝からこの会社の本社や工場などが捜査されている。

中央道の土砂崩れ

8月18日午後9時半頃、大雨の影響で、岐阜県瑞浪市の中央自動車道の道路脇の斜面が崩れ、大量の土砂が道路に流れ込んだ。

この土砂崩れに4台の車が巻き込まれ、子供を含む6人が重軽傷を負った。

土砂に陶器の原料の汚泥が混ざっていた

土砂崩れで流れ出た土砂の中には、大量の白い泥が含まれていた。

その後、岐阜県が行った調査で、流出した土砂の中に、陶器の原料の汚泥が大量に混ざっていたことが分かった。

窯業原料製造会社「丸釜釜戸陶料」

「丸釜釜戸陶料」は、土砂崩れの近くにある陶磁器原料メーカー。市内に複数の工場を持ち、石英などの素材の開発を行っているという。

同社の水野辰英会長は、「違法という認識はあったが、慣例に従い捨てるよう命じていた。40年前からだったと思う」と説明しているようだ。また、「土砂崩れ現場で自分の会社の袋が出たことは申し訳なく思う」とも語った。

廃棄物処理法違反の疑いで捜査

警察は、廃棄物を不法に投棄していた疑いがあるとして、廃棄物処理法違反の疑いで「丸釜釜戸陶料」の本社や工場などの捜索を開始した。



カンタはこう思う

流出した土砂に、不法投棄された汚泥が大量に含まれていたという。

土砂崩れの直撃を受け、子供を含む家族4人が重軽傷を負った大阪府に住む43歳の男性は「自然災害というより人災。山に捨てたり、埋めていたものなら本当に許せない」と語っているということだが、もっともな話だ。

同社は、40年前から規格外で取り引き価値のない原料の汚泥を不法投棄していた可能性があるようだ。違法という認識はあったが、慣例に従っていたという。

40年前から行っていたということは、逆に言えば、土砂崩れが起こらなければ、同社の不法投棄は判明しなかったともいえる。

「違法でもこれまで大丈夫だったから」という認識も甘いと思うが、40年間も不法投棄を見逃していた行政の対応も甘いのではないだろうか。

ただ、不法投棄は、こういった目に見える形で露呈しないとなかなか発覚しづらいのも事実のようだ。

そして、このような形で露呈したときには、かなりの量の廃棄物がすでに投棄された後で、不法投棄が発覚した後に業者は破綻し、自治体が高額の処理費用を負担するというケースもあるようだ。

豊島産業廃棄物不法投棄事件

「とうき」会社が不法「とうき」していた、なんて下手なシャレでは済まない事態になるかもしれない。

参考資料:
・『中央道土砂崩れ 不法投棄の疑いで捜索』、NHKニュース、2017年8月24日、http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170824/k10011109451000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_002
・『業者会長、顔隠し「分かりません」 中央道土砂崩れ』、岐阜新聞、2017年8月22日、http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20170822/201708220843_30328.shtml
・『不法投棄容疑で家宅捜索 中央道土砂崩れ、窯業会社』、岐阜新聞、2017年8月24日、http://www.gifu-np.co.jp/news/kennai/20170824/201708240915_30348.shtml

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