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「スーパームーン」の意味と気になる地震との関係、2016年の出現日時とは

スーパームーン

満月は満月でも、一際大きく見える満月のことを「スーパームーン」と呼ぶ。英語でもそのまま supermoon だ。

2016年の11月14日に現れるスーパームーンは、1948年以来、つまりほぼ70年以来となる特大サイズのものになるという。

スーパームーンとは?なぜそんな現象が起こる?

月が地球を周回している(これを「公転(revolution)」という)のは周知の事実だけれど、その公転の軌道(orbit)が楕円形であることに気が付かない人は多い。

そう、つまり月と地球との距離は常に一定ではない。その距離は、約35万7000kmから約40万6000kmの間で変化しているのだ。

そして、月が地球に近づくタイミングと満月になるタイミングとが重なると、地球に住んでいる私たちから大きく見える満月、つまり「スーパームーン」が完成するというわけだ。

ちなみに、「スーパームーン」は正式な天文学の用語ではない。通称である。「スーパームーン」よりもさらに大きく見える「エクストラ・スーパームーン(extra supermoon)」なるものも存在するが、今回の「スーパームーン」はこれには該当しない。月が最接近するタイミングと満月に見えるタイミングが少しずれているためだ。

タイミングは今年の11月14日だけ?

上述のとおり、スーパームーンは今年の11月14日だけに起こる現象というわけではない。ただ、2016年11月14日と同じくらいのスーパームーンが次回出現するのは、なんと2034年11月25日だという。約18年後だ。

つまり2016年11月14日に現れるスーパームーンはかなり希少価値が高いのである。

詳細な日時

2016年11月14日のスーパームーンが最も素晴らしい姿を見せるのは、22時52分。遅すぎる時間帯というわけでもないので、お子さんがいる家庭でも、家族みんなで楽しめそうだ。

「スーパームーン」と地震との関係は?

東京大学の地震科学研究グループの井出哲(Satoshi Ide)教授がNature Geoscience に寄稿した研究によると、大地震、例えばチリや東北を襲った大地震などは、潮汐ひずみ(tidal strain)が最大になった時の前後で起こっていたという。潮汐ひずみは、新月や満月の時に起こる。太陽と地球と月が一直線になったときだ。

研究によると、10,000件の約マグニチュード5.5の地震のうち、潮汐ひずみが高くなった時に起こったものはマグニチュード8以上にまで高くなる可能性が高かったという。

この調査結果はまだ研究段階のものであり、最終的な結論とは未だなっていないようだ。そして、地震の原因となるものは、満月以外にも数多くあるのである。ただ、この調査結果は、満月と地震との関係に関する研究に一石を投じたものとなった。

それでも、井出教授も指摘しているとおり、潮汐によって地震が起こる可能性が若干上がるかもしれないものの、それが直ちに地震の発生につながるとは考えにくいようだ。

結論としては、「スーパームーン」のみを原因として地震が発生する可能性はほとんどない、ということだろうか。

参考資料:
Witze, Alexandra, Moon’s pull can trigger big earthquakes, nature.com, Sept. 12, 2016, http://www.nature.com/news/moon-s-pull-can-trigger-big-earthquakes-1.20551

 


カテゴリ: 雑学と豆知識

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