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オリンピック・デザイン・マーケティング(加島卓著)

「東京オリンピック」+「エンブレム」と聞けば、真っ先に思い出されるのが少し前に起こったエンブレム騒動だ。

私が記憶するところでは、最初に決定したエンブレムが「パクリ」だとされ、却下されるに至った。

そして、新たにエンブレムが公募され、今度は至極無難なデザインが採用されたものの、その採用経緯の不透明さから「閉鎖性」などが指摘されていた。

『オリンピック・デザイン・マーケティング』の内容

紆余曲折の末、晴れて東京大会のエンブレムは決定されたわけだが、今回ご紹介する『オリンピック・デザイン・マーケティング: エンブレム問題からオープンデザインヘ』は、この東京オリンピックのエンブレムに関係する騒動を描くものらしい。

日本経済新聞(2018年1月27日付)の難波功士氏の書評によると、本書は東京大会のエンブレム騒動の経緯を「日本のデザイン史・広告史の流れの中に位置づけ」て、説明するもののようだ。

本書では、エンブレムが「作り方」から「使い方」へと焦点が移っていく過程が説明されているという。

オリンピックが商業的に成功するきっかけとなったのは、1984年のロサンゼルス大会であったことを私は記憶しているが、まさにこの大会を機にオリンピックは企業スポンサーの祭典の色彩を強め、「広告」が重要な意味を持つに至ったという。

そして、エンブレムが単に「作り方」だけでなく、動画での使い勝手など「使い方」にも焦点が当てられるようになったという。

にも関わらず、東京大会のエンブレムの専攻課程は64年大会の選定方法を踏襲するおのであったことが、あの騒動の要因である、というのが本書の主張であるようだ。

書評には「根気強くその議論を追っていけば、パクリか否か、やらせか否かといった短絡的な問が、くだらないものに思えてくることは間違いない」と記されている。この評に、本書に対する興味が高まってきた。

いずれ読みたい著書である。


オリンピック・デザイン・マーケティング: エンブレム問題からオープンデザインヘ


カテゴリ: 読みたい本

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