日本の探査機「はやぶさ2」が2018年9月21日に分離した小型探査ロボットが、小惑星「リュウグウ」への着陸に成功したとの発表が、JAXA(宇宙航空研究開発機構)からあった。
小惑星への探査ロボットの着陸は、初代「はやぶさ」で失敗に終わっていて、今回は13年ぶりの再挑戦だったという。
さて、小惑星「リュウグウ」とは一体どんな惑星なのだろうか。まさか乙姫様は住んでいないと思うが…。
小惑星「リュウグウ」とは その位置
「JAXAはやぶさ2プロジェクト」サイト(http://www.hayabusa2.jaxa.jp/)によると、小惑星リュウグウは「C型小惑星」と呼ばれるものだという。
C型小惑星の「C」は、炭素質を意味する Carbonaceous に由来している。炭素のことを英語で carbon(カーボン)というが、その carbon に「似ている」とか「…でできている」という意味の -aceous という接尾語がついている形だ。
小惑星が多く存在する部分は「小惑星帯」と呼ばれ、火星と木星の間に位置するという。
その小惑星帯の中程に、「リュウグウ」が属するC型小惑星が多く分布している。
つまり、火星と木星の間にある小惑星帯の中間周辺に、C型小惑星が多く存在していて、そのうちの1つが「リュウグウ」ということになる。
C型小惑星は「隕石のふるさと」?
C型小惑星は、「炭素質コンドライト」と呼ばれる隕石のふるさとであると予想されているようだ。
そして、リュウグウは、有機物や水を多く含んでいると考えられているという。
リュウグウの情報
地球からの観測によるリュウグウの基本的な情報は以下の通り。
大きさ:約900 m
形:ほぼ球形
自転周期:約7時間38分
詳しくは、記事下に貼ってあるリンク先のサイトに掲載されている。
リュウグウが発見されたのはいつ?
小惑星リュウグウが発見されたのは、1999年5月10日。アメリカのLINEARチームが発見した。
仮符号は「1999JU3」で、その後の観測により「162173」という確定番号が付けられた。
その後、命名キャンペーンにより、2018年9月に「リュウグウ(Ryugu)」と名付けられたという。
つい最近になって命名されたわけだ。
「リュウグウ」と「イトカワ」の違いとは
それでは、小惑星「リュウグウ」は、初代はやぶさが探査した「イトカワ」とどのように違うのだろう。
まず、小惑星「リュウグウ」は、上述のとおり「C型小惑星」であるのに対し、「イトカワ」が「S型小惑星」に分類されるということが挙げられる。
S型小惑星の「S」は、石質を意味する stony もしくはケイ素質を意味する silicaceous に由来するようだ。
S型小惑星の主な材料は、岩石質と推定されている。
S型小惑星は、小惑星帯の中では、太陽に近い部分に分布している小惑星で、地球上で最もたくさん発見されている隕石である「普通コンドライト」の母天体であることが分かっている。
はやぶさ2のプロジェクトについては、下記のサイトが詳しいので、興味のある方は見てみるとよいだろう。
http://www.hayabusa2.jaxa.jp/
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