2018年の夏は記録的な猛暑だったが、困ったのは人間だけでなはい。
夏の昆虫として子供に人気のカブトムシもかなり参ったようだ。
実際、兵庫県にあるカブトムシの観察施設は、飼育していた3000匹を超えるカブトムシが衰弱死してしまい、閉園を余儀なくされたという。
カブトムシが衰弱死
兵庫県市川町にある「かぶとむしど〜む」は、放し飼いにされた約200匹のカブトムシと自由に触れ合えると人気の施設だ。
しかし、2018年は、猛暑のため、7月以降にカブトムシが次々の衰弱してしまい、3000匹以上が死んでしまったという。
「かぶとむしど〜む」の飼育員は以下のように語ったという。
「とにかく異常気象で暑すぎて、今年は雨がない。虫が弱り切ってしまうんです。午前中に放しても昼に死んでしまう」
午前中に放して、その日の昼には死んでしまうということで、カブトムシにとってかなり過酷な環境だったに違いない。
「かぶとむしど〜む」は、その名が示す通り、カブトムシの観察施設。その主役のカブトムシが次々と死んでしまうようでは、施設として存在できない。
結局、補充するカブトムシがついに無くなってしまい、8月16日に閉園することが決定したという。
夏の虫「カブトムシ」は暑さに弱い
カブトムシは、夏の昆虫として高い人気を誇り、夏の象徴ともいえる昆虫だが、意外なことにとても暑さに弱い。
気温が35度を超えると、急激にダメージを受けるそうだ。
確かに、夏場であっても、日中に元気に飛び回るカブトムシというのは、あまり記憶にない。
夜に活動するカブトムシやクワガタを採集する際には、夜中から早朝にかけて山の中に入るというのが、いわば常識だと思う。
街中ではあまり見かけることができないカブトムシと触れ合える施設が閉園してしまうということで、楽しみにしていた子供たちには残念なことだが、仕方がない。
施設は、来年以降、暑さ対策を考えているそうだ。