「志」という漢字の上にやまいだれ(病ダレ)を乗せると、「痣」という漢字になります。
さて、この漢字「痣」という漢字の読み方や意味が何か分かりますか。
今回は、「痣」の漢字について見ていきましょう。
「痣」の音読み・訓読み
「痣」は訓読みで「あざ」、「ほくろ」と読みます。
また、音読みで「シ」と読みます。
「痣」の意味
「痣」の意味は、訓読みからも分かるように、「あざ」や「ほくろ」です。
「痣(あざ)」は、体を物などにぶつけたときに内出血でできたり、色素が沈着してできる、あの「アザ」のことですね。
「痣」は、「あざ」と平仮名や「アザ」とカタカナで表記されることが多く、漢字で目にする機会は少ないかもしれません。
また、「痣(ほくろ)」は、カタカナ「ホクロ」と書かれることが多く、漢字でも通常は「黒子」と書くため、なかなか「痣」と書いてホクロを意味することは少ないと思います。
痣は、その色合いによって、様々な種類に区別されます。
その中でも代表的な「青痣」と「赤痣」について説明します。
「青痣(あおあざ)」とは
「青痣(青あざ)」には、大きく2種類あり、どこかに体をぶつけたりした場合にできるもの(青タンなどと呼ばれます)と、外的要因ではなく、生まれつきあったり、成長に伴って出てくるもの(蒙古斑など)があります。
こういった青痣は、見た目に影響を与えることもあります。そこで、青アザなどを隠すための商品もあります。
例えば、クラッセの『シールコンシーラー』のように、皮膚の上にシールのように貼るコンシーラーなども発売されています。
「赤痣(あかあざ)」とは
皮膚にできる赤い模様のようなものや、赤く盛り上がったような痣のことです。
医学的には「血管腫」もしくは「血管奇形」と呼ばれるものです。良性腫瘍とのことです。
「サーモンパッチ」も赤痣に含まれます。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年