2017年8月30日、群馬県富岡市にある「群馬サファリパーク」で、飼育員が推定体重2トンの象に踏まれ、重傷を負った。
どういう経緯で事故は起こったのだろうか。
事故の詳細
ゾウは頭が良いとされ、野生ならいざ知らず動物園のゾウは大人しいイメージがあるが、今回の事故はどのようにして事故は起こったのだろうか。
詳細を調べてみた。
研修中の飼育員が踏まれる
ゾウに踏まれて重傷を負ったのは、インドネシア国籍で研修中の35歳の飼育員。
姉妹園の「タマン・サファリ・インドネシア」から技術交流目的で29日に来日したばかりだという。
研修中とはいえ、重傷を負った飼育員はゾウの飼育に約15年間携わってきたというベテランだったそうだ。
事故の経緯
30日午前9時頃から、事故に遭った飼育員を含むインドネシア国籍の研修生4人と日本人の従業員は、「ゾウセクション」で作業を始めた。
そして、午前9時55分頃、ゾウを獣舎から展示場に移動させ、飼育員ら2人がエサやりをしていたときに、ゾウが鼻で飼育員を押し倒した。
そして、ゾウは、うつぶせになった飼育員の腰あたりを前肢で踏んだらしい。
重傷を負わせたゾウ
飼育員を踏んで重傷を負わせたのは、8歳のオスのスマトラゾウで、名前は「アスワタマ」。
推定体重2トンだという。2014年から飼育されているようだ。
過去にはツキノワグマの事故
群馬サファリパークでは、2016年8月16日に、46歳の従業員がツキノワグマに襲われ死亡するという事故が起こった。
ツキノワグマは、従業員が軽自動車で巡回中、運転席側の窓から入って襲ったという。
カンタはこう思う
推定体重2トンのゾウに踏まれたということで心配だが、無事回復してほしいものだ。
今回事故に遭った飼育員は、飼育歴15年のベテランだそうだが、来日して間もないということで、群馬サファリパークでのやり方に慣れていなかったのかもしれない。
ゾウからしても、見慣れない人間がやってきたので、抵抗してしまったのだろうか。
「時事・ニュース」一覧へ
-参考資料-
・『体重2トンのゾウに踏まれ、飼育員重傷 群馬サファリ』、産経ニュース、2017年8月31日、http://www.sankei.com/affairs/news/170831/afr1708310007-n1.html・『群馬サファリ クマに襲われ従業員死亡…巡回車内で』、毎日新聞、2016年8月16日、https://mainichi.jp/articles/20160817/k00/00m/040/070000c