英語の深い理解に役立つ本。
内容的には、高いレベルの文法解釈を扱っているので、初心者には向かないし、受験対策の本としても内容が高度過ぎる気がします。
ということで、本書の対象としては、英語を専門的に使っているプロの人か、英文法を専門的に扱う学生や研究者たちだろうと思います。
著者の江川泰一郎とは
これだけの量の文法知識を単独の著者で作り上げたというのは驚きです(著者は教授だったので、アシスタント的な人はいたかもしれませんが、著者として言及されているのは江川泰一郎ただ一人)。
著者の江川泰一郎は、東京学芸大学の名誉教授だった人で、2006年に亡くなっています。
英語の文法に関する著書を数々手がけています。
『英文法解説』の使い方・読み方・通読について
本書は、上述したように、かなり高度な内容を扱っている英語の文法書です。
大学で英語を専門的に学習している人から、英語を生業として使うプロフェッショナルまで、英語の深い知識の習得を目指す人たちの要求に応える文法書であると思います。
本書の使い方としては、「名詞」や「代名詞」のように文法項目ごとに章立てられているので、リファランス・参考として使用するのが良いと思います。昔の本としては珍しく、索引もしっかりしているので、その点でもリファランスとして有用でしょう。
リファランスとして有用ですが、通読しても面白いですね。読むごとに、新たな発見があるでしょう。練習問題も用意されています。
これほどの豊富な内容を持ちながら、しかもハードカバー仕様で、本体価格1700円というのは、かなり良心的な本です。大事に使えば長持ちもするでしょう。お勧め。
英文法解説
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