現代では様々な心の病気、精神障害があるが、「溜め込み障害」というのはあまり聞かないかもしれない。
一方で、「ゴミ屋敷」という言葉はよく聞くと思う。
実は、「ゴミ屋敷」の原因に「溜め込み障害」が関わっている可能性があるという。
「溜め込み障害」の症状とは
「ためこみ症」、「溜め込み障害」というのは、世界中で見られる症状で、英語では hoarding disorder という。
例えば、以下の症状が見られれば、「溜め込み障害」である可能性がある。
・物を捨てることに強く抵抗する
・物を捨てることを考えること自体に嫌悪感がある
・持ち物に感情的な思い入れがある
・家の中に物があふれ、家事もできないような状態になっている
・古い新聞や雑誌が山積みになって整理されていない
・生ごみが処理されておらず、衛生面に問題がある
・先延ばしにする傾向があり、優柔不断であったり社会との接点も少ない
溜めこまれる物はモノに限らない
この「溜め込み障害」でため込む対象となるのは、モノに限らない。
猫などの小動物も含まれる。
時々、「ネコ屋敷」などと揶揄される家があり、近隣の住民が迷惑しているというニュースがあるが、この猫屋敷の住人もため込み症である可能性が高いという。
溜め込み障害と猫屋敷・ゴミ屋敷の治療
溜め込み障害は早期に対処するのが望ましい
こういった「ためこみ症」の状態が深刻なものになると、いわゆる「ごみ屋敷」とか「猫屋敷」といった結果につながりやすい。そこまで深刻な状態に陥ってしまうと、自力でその状態を変えるのはかなり困難になる。
本人も、その状態が異常であると認識していることは少なく、周りの人間がアクションを起こさない限り、常態化する可能性が高い。
実際、行政や近隣の住民によって、ごみ屋敷の処理が行われる例もあるようだ。ごみ屋敷の場合、衛生面の問題だけでなく、火災などの問題も考慮しなければならないのである。
他の精神疾患と同様、周りの人間がサポートし、できるだけ早期に対処するのが望ましいだろう。
ゴミや不用品が大量に出たなら、処理を不用品業者に依頼するのも一つの方法だ。
例えば、「エコノバ 」は、回収業者の見積もりを比較することができるサービスだ。なかなか不用品回収業者と言われてもピンとくる人は少ないと思うので、こういった見積もり比較サービスを利用するとよいだろう。
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参考資料:
中嶋泰憲、『物を捨てられない人は「溜め込み障害」にご注意!』、All About、https://allabout.co.jp/gm/gc/455261/