「ロゼッタストーン」は日本語で「ロゼッタ石」ともいわれる。フランス語では「Pierre de Rosette」、英語では「Rosetta Stone」だ。
1799年にエジプトのロゼッタで発見された。
このロゼッタ・ストーン、歴史などで名前を知る人は多いが、その歴史的な意味について知っている人は少ないのではないだろうか。
一体なぜ、ロゼッタストーンが歴史的発見だったのか。何が重要だったのだろうか。
ロゼッタストーンに書かれている内容
ロゼッターストーンに書かれている碑文は、古代エジプトのファラオであったプトレマイオス5世によって出された勅令の一部だ。
碑文には、宗教会議の布告で、皇帝礼拝の実施方法が書かれている。
しかし、ロゼッタストーンが重要だったのは、その碑文の内容ではない。その碑文が3つの言語で書かれていた、ということが重要だったのだ。
ロゼッタストーンに書かれている3種類の文字
ロゼッタストーンには、3種類の文字が書かれている。
ヒエログリフ(神聖文字)、デモティック(民衆文字)、そしてギリシア文字だ。
ロゼッタストーンが発見された当時でも、ヒエログリフの存在は知られていた。
しかし、ヒエログリフは廃れてから長年の月日が経っていたため、解読はほぼ不可能だった。それこそ無数の人が解読に挑戦していたが、その試みはとん挫していたのだ。
そこにロゼッタストーンが発見された。そして、ロゼッタストーンに書かれている3つの言語は、同じ内容を示しているということが明らかになった。
そのため、3つの言語を照らし合わせることにより、ヒエログリフの解読が可能になった。
ヒエログリフの解読を可能にしたという点で、ロゼッタストーンはまさに歴史的な発見だったのである。
ヒエログリフとは何?
ヒエログリフとは、古代エジプトで使われていた文字である。「神聖文字」ともいわれる。
漢字のような象形文字で、文字の一つ一つが意味を持つ。
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