車に、ひらがなの「し」に似た「礼」の右側部分をつっくけると「軋」という漢字になります。
この「軋」という漢字は何と読むかご存知ですか。
「軋轢」という言葉でよく使われますね。
今回は「軋」という難読漢字について説明しましょう。
「軋」の読み方と意味
「軋」は、音読みで「アツ」と読みます。
また、訓読みで「きし(む)」、「きし(る)」と読みます。
「軋」は、「きしむ」とか「きしる」という意味です。
2つの物が擦れ合って音を立てることですね。詳しくは後述します。
また、「軋」には「くわしい」とか「こまかい」という意味もあります。
それでは、「軋」を使った言葉を見ていきましょう。
「軋轢」とは 読み方と意味
「軋轢」は、「アツレキ」と読みます。
「軋轢」は、「人間関係が悪くなること」とか「仲がこじれること」、「仲たがい」という意味です。
「車輪がきしる」様子を人間関係にたとえた表現です。「摩擦」とか「不和」と同じような意味です。
例えば、「あの二人に軋轢が生じた」という風に使われます。
「軋む」とは 読み方と意味
「軋む」は「きしむ」と読みます。
「2つの物が強く擦れ合って音を立てること」を意味します。
古い家の中を歩くと、床がキイキイとかギシギシを音を立てることがありますよね。これは、「床が軋んでいる」からなのです。
田舎の家を歩いているとよく床が軋んでいたのを思い出します。
「軋る」とは 読み方と意味
「軋る」は「きしる」と読みます。
「2つの物が擦れ合って摩擦音を立てること」を意味します。上述の「軋む」と同じような意味ですね。
「車輪が軋る」という風に使います。
「軋る」は「轢る」とも書きます。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年