手偏(てへん)に柔らかいの「柔(矛に木)」という漢字を組み合わせると、「揉」という漢字になります。
この漢字「揉」をご存知ですか。
例えば、「揉み消す」といった表現で使われます。
「揉」の読み方 音読みと訓読み
「揉」の音読みは、「ジュウ」です。
また、「揉」の訓読みは、「も(む)」「も(める)」「た(める)」です。
「揉」の意味
「揉」には、「もむ」という意味があります。
「肩を揉む」などの「もむ」ですね。
また、「揉」には「もめる」とか「ごたごたが起こる」という意味もあります。
例えば、「話し合いで揉める」という風に使います。詳しくは後ほど説明します。
それでは、「揉」を使った言葉を見ていきましょう。
「揉み上げ」とは 読み方と意味
「揉み上げ」は「もみあげ」と読みます。
「揉み上げ」とは、「耳に沿って生え下がった毛」のことです。
「揉み上げ」を英語で
「揉み上げ」は英語で sideburns といいます。イギリスでは sideboards と呼ばれることもあります。
英語では、ヒゲの呼び方が、その位置によって異なります。面白いですね。
「揉み消す」とは 読み方と意味
「揉み消す」は「もみけす」と読みます。
「揉み消す」は、「火のついたものを揉んで消す」という意味ですが、現在では「自分にとって都合の悪いことや噂・スキャンダルなどが表面に出ないように手段を講じる」という意味で使われることが多いですね。
また、「揉み消す」は、「音が騒音に揉み消された」という風に使うこともあります。
「揉める」とは 読み方と意味
「揉める」は「もめる」と読みます。
上述のように、「ごたごたした争いが起こる」という意味ですね。
「揉める原因」という風に使います。
また、揉めた争いごとを「揉め事」といいますね。
上記のほか、「揉める」には「心配で落ち着かない」という意味もあります。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年