言偏(ごんべん)に危ないと書いて、「詭」という漢字があります。
さて、この漢字「詭」をご存知ですか。
「詭弁」といった言葉で使われる漢字です。
「詭」の読み方 音読みと訓読み
「詭」の音読みは「キ」です。
また、「詭」の訓読みは「いつわ(る)」「あざむ(く)」「そむ(く)」「あや(しい)」です。
「詭」の意味
「詭」は、「いつわる」とか「あざむく」という意味を持つ漢字です。
また、「あやしい」とか「ふつうではない」という意味もあります。
「詭弁」とは 読み方と意味
「詭弁」は「きべん」と読みます。
「詭弁」の意味は、「人をあざむく弁論や議論」とか「こじつけやごまかしの論法」です。
正しいことを言っているかのように相手に思わせておいて、実は人を欺くような弁論のことです。
「詭弁を弄する」という風に使います。
「詭計」とは 読み方と意味
「詭計」は「きけい」と読みます。
「詭計」とは、「人を騙すための計略や策略」という意味です。
三国志を読んでいると、このような「はかりごと」の類がたくさん出てきますね。
「詭計」と同じような意味の言葉に「詭策」、「詭謀」、「偽計」、「欺計」などがあります。
「詭道」とは 読み方と意味
「詭道」は「きどう」と読みます。
「詭道」の意味は、「人を騙す手段や方法」です。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年