大きいに「者」(「者」に点がついたもの)と書いて、「奢」という漢字があります。
さて、この漢字「奢」をご存知ですか。
「豪奢」などの言葉で使われますね。
「奢」の読み方 音読み・訓読み
「奢」の音読みは「シャ」です。
また、「奢」の訓読みは「おご(る)」です。
「奢」の意味
「奢」は、「おごりたかぶる」とか「贅沢をする」という意味です。
「奢る」の読み方と意味
「奢る」は「おごる」と読みます。
「奢る」の意味は、「(身分不相応な)ぜいたくをする」です。
また、「自分の金で他人に食事などを振る舞う」という意味もあります。
現在は、この2番目の意味で使われることが多いですね。
「奢侈」の読み方と意味
「奢侈」は「しゃし」と読みます。
「奢侈」とは、「身分不相応なぜいたく」とか「度を超えて、もしくは必要以上にお金を使うこと」という意味です。
「奢侈に耽る」という風に使います。
「驕奢」と同じような意味です。
⇒「驕(馬偏に橋の右側)」という漢字は何?読み方・意味・使い方 「驕る」「驕奢」「驕慢」など
「奢侈文弱」とは
「奢侈」を使った表現に「奢侈文弱」というものがあります。
「奢侈文弱」は、「しゃしぶんじゃく」と読みます。
「奢侈文弱」の意味は、「奢って贅沢ばかりし、文事(学問)ばかりに耽って気が弱いこと」です。
「文弱」とは、学問などに耽って弱々しいという意味です。
「奢靡」の読み方と意味
「奢靡」は「しゃび」もしくは「しゃひ」と読みます。
「身分不相応なぜいたく」とか「贅沢ではでやかなこと」という意味です。
「豪奢」の読み方と意味
「豪奢」は「ごうしゃ」と読みます。
「豪奢」とは「非常に派手で、贅沢なこと」という意味です。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年