2022年1月18日、インドネシアの首都を現在のジャカルタから移転する法案が可決されました。
新しい首都の名前は「ヌサンタラ」となるそうです。
なぜ、インドネシアは首都を移転することにしたのでしょうか。
首都を移転する理由
2022年1月現在、インドネシアの首都はジャカルタですが、このジャカルタは、ジャワ島という、インドネシアを構成する島々の1つにあります。
近年、ジャカルタの人口は1千万人を超え、人口の過密化によって、様々な問題が生じています。
その主なものが、「交通渋滞」や「環境汚染」です。
さらに、地下水の過剰な採取によって、「地盤沈下」もかなり進んでいるようです。
こういった問題に対処するため、首都を移転することにしたそうです。
ヌサンタラの名前の由来と場所
新首都の名前の「ヌサンタラ」は、インドネシア語で「群島」を意味するそうです。
ヌサンタラの場所は、「カリマンタン島」の東部です。
カリマンタン島は、インドネシアのほぼ中央に位置し、インドネシアの他、マレーシアやブルネイといった国の領土もあります。
自然豊かな島であることで知られ、オランウータンが生息する島としても有名です。
ヌサンタラを英語で
ヌサンタラは、英語で Nusantara と書きます。
首都移転の問題
移転先であるカリマンタン島は、前述のとおり、自然豊かな島です。
しかし、首都を移転するとなると、土地を開拓・開発する必要があり、計画では25万ヘクタール余りもの森林を伐採する必要があるそうです。
そのため、自然破壊にあたるのではないか、との懸念もあります。
また、首都を移転しても、現在のジャカルタの問題である交通渋滞が緩和されるとは思えません。
そのため、現地の人々からすると、首都が移転されることにより、交通渋滞への対策がなおざりにされるのではないか、との懸念もあるようですね。
私個人の見解では、地盤沈下などによる自然災害によって、首都が機能しなくなることを政府が懸念したのではないでしょうか。
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