最近、「メタバース」という言葉が注目を浴びています。
きっかけとなったのは、アメリカのフェイスブック(Facebook)社が社名を「Meta(メタ)」に変更したことです。
「メタバース」という用語自体は、昔から存在していましたが、フェイスブック社の社名変更で一気に知名度が上がった感じですね。
今回は、「メタバース」について学びましょう。
「メタバース」とは何か 簡単に説明
「メタバース」とは、「超」とか「…を超えた」といった意味を持つ meta(メタ)に、「宇宙」などを意味する universe を組み合わせた造語です。
meta + universe = Metaverse(メタバース)
この「メタ」という用語は一般的にも多く使用されています。例えば「メタデータ」とか「メタ情報」といった比較的新しい言葉にも「メタ」が使われていますし、もっと昔からでいえば、一般的な哲学を意味する「形而上学」は英語で Metaphysics(メタフィジックス)といいますので、「メタ」が使われています。
そして、「メタバース(Metaverse)」という言葉自体は、アメリカのニール・スティーヴンスン(Neal Stephenson)というSF作家が生み出した造語です。
現在使われている「メタバース」の概念としては、簡単に説明すると、オンラインで作るコミュニティのようなものです。ネット上の仮想空間ですね。日本でお馴染みのニンテンドーのゲーム『あつまれどうぶつ森』も一種のメタバースですし、一昔前に人気のあったオンラインコミュニティ『セカンドライフ(Second Life)』はメタバースの先駆け的な存在として知られます。
そう聞くとあまり目新しいように感じませんが、近年の仮想現実(VR)や拡張現実(AR)の進歩によって、より高い次元で仮想空間を構築できるようになった、というのが大きいですね。
また、私の個人的な考えとしては、仮想通貨などが一定水準の成功を収めるなど、人々の仮想に対する認識が変化してきたのも一つの機会なのかもしれません。
他にも、新型コロナの世界的なパンデミックという社会的要素も無視できません。新型コロナによって、リモートワークが広がったり、オンラインでの交流が盛んになるなど、人々の社会にも変化が起こりました。
こういった技術の進歩や人々の認識や社会の変化によって、メタバースが注目を浴びています。
技術の進歩や人々の変化に伴って、ビジネスもメタバースに注目するようになりました。
とりわけ、アメリカのフェイスブック社などの巨大資本が本格的に参入することにより、過去にないほどメタバース市場がにぎわう可能性が高くなったわけですね。
今後も、メタバースがどのようになっていくのか、注目です。
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