手偏(てへん)にカタカナの「ム」と「矢」を組み合わせると、「挨」という漢字になります。
この漢字「挨」は、例えば「挨拶」といった言葉に使われます。
今回は、「挨」について学びましょう。
「挨」の読み方 音読み・訓読み
「挨」の音読みは「アイ」です。
また、「挨」の訓読みは、常用外ですが、「お(す)」や「ひら(く)」です。
「挨」の意味
「挨」の意味は、「おす」とか「おしすすめる」などです。
また、「近づく」という意味もあります。
「挨拶」とは 読み方と意味
「挨拶」は「あいさつ」と読みます。
「挨拶」とは「人と会った際に交わされる礼儀としての動作や言動」といった意味です。
また、「会合や儀式において述べられる敬意や祝意、謝意の言葉」という意味もあります。
「挨拶は時の氏神」とは 読み方と意味
「挨拶は時の氏神」は「あいさつはときのうじがみ」と読みます。
「挨拶は時の氏神」とは、「争いごとの仲裁をしてくれる人は氏神のようにありがたいので、その仲裁に従った方が良い」という教えを意味します。
この表現の「挨拶」は、「仲裁」という昔の意味を持ち、現在の「挨拶」の意味とは異なります。
そのため、「仲裁は時の氏神」と表現されることもあるようです。
「挨」と似た漢字
「挨」と形がよく似た漢字に、「埃」があります。
さて、この漢字「埃」はどのような意味を持つ漢字か知っていますか。
「埃」については、以下の記事で説明しておりますので、是非ご覧ください。
⇒埃(土へんに「ム」と「矢」)という漢字は何?読み方・意味・使用例 「塵埃」「埃氛」「埃及」など
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年