
門構え(もんがまえ)に或いはの「或」と書くと、「閾」という漢字になります。
例えば、「閾値」といった言葉で使われる漢字です。
今回は、漢字「閾」について学びましょう。
「閾」の読み方 音読み・訓読み
「閾」の音読みは「イキ」「ヨク」です。
「閾」の訓読みは「しきい」「くぎ(る)」です。
「閾」の意味
「閾」は、「しきい」という意味です。
「しきい」とは、「しきみ」とも呼ばれ、門の下に置かれた横木で、内側と外側を区切るものです。
現在では、「しきい」は「敷居」と書かれます。「しきみ」は「敷見」と書かれます。
「閾下」とは 読み方と意味
「閾下」は「いきか」と読みます。
「閾下」とは、「刺激が弱すぎて(生体)反応が起こらない状態」や「意識に上らない無意識の状態」という意味です。
「閾下知覚」とは 読み方と意味
「閾下知覚」は「いきかちかく」と読みます。
「閾下知覚」の意味は、「閾下の刺激によって生じる知覚」のことです。
一般には「サブリミナル効果」と呼ばれるものです。こちらの言葉では聞いたことがある人が多いのではないでしょうか。
知覚されないような刺激で、生体に生じる影響のことです。
「閾値」とは 読み方と意味
「閾値」は「いきち」もしくは「しきいち」と読みます。
「閾値」の意味は、「反応を起こすための最小限の刺激・物理量」や「限界値」といった意味です。
技術的な文書でよく見かける言葉です。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年