日偏(ひへん・にちへん)に尼と書くと、「昵」という漢字になります。
漢字検定1級の漢字ですが、例えば「昵懇」といった言葉でよく見かけます。ただ、言葉を知っていても書ける人は少ないと思いますので、知っていると自慢できますよ。
今回は、漢字「昵」について学びましょう。
「昵」の読み方 音読み・訓読み
「昵」の音読みは「ジツ」です。
また、訓読みは「ちか(づく)」「なじ(む)」です。
「昵」の意味
「昵」には、「ちかづく」や「なじむ」、「なれしたしむ」という意味があります。
「昵懇」とは 読み方と意味
「昵懇」は「じっこん」と読みます。
「昵懇」とは、「親しく付き合うさま」という意味です。
例えば、「昵懇の間柄」や「昵懇の仲」という表現で使われます。いずれも、打ち解けて親しく付き合うような間柄を意味します。
「懇意(こんい)」も「昵懇」と同じような意味合いで使われますね。
なお、「昵懇」は「入魂」と書くこともあります。この「入魂」は、「じっこん」と読むと「昵懇」と同じ意味ですが、「にゅうこん」と読むと別の意味になる言葉です。
「狎昵」とは 読み方と意味
「狎昵」は、「こうじつ」と読みます。
「狎昵」の意味は、「慣れ親しむこと」や「なれなれしくして、遠慮が無くなること」という意味です。
漢字「狎」については、下記の記事で詳しく説明しておりますので、ご一読ください。
⇒けものへんに甲で「狎」という漢字は何?読み方・意味・熟語「狎客・狎昵」
オススメの漢字辞典
今回の記事はどうでしたか。もし興味深く読んでいただけたなら、とても嬉しいです。
日本にはとても数多くの漢字があります。そして、漢字辞典を読むたびに新たな発見があります。
そんな奥深い世界に触れてみませんか。
私がオススメする漢字辞典をリストアップしましたので、ぜひご覧ください。
また、当ブログでは、私がオススメする漢字辞典ほどではありませんが、漢字や日本語に関する様々なトピックを掲載しております。
ぜひご覧ください。
↓
「カンタの日本語事典」トップへ
-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年