乗るにりっとう偏をつけると、「剰」という漢字になります。
例えば、「過剰」といった言葉で使われます。
今回は、漢字「剰」について学びましょう。
「剰」の読み方 音読み・訓読み
「剰」の音読みは「ジョウ」です。
また、「剰」の訓読みは「あま(る)」「あま(す)」「あまつさ(え)」です。
「剰」の意味
「剰」は、「あまる」、つまり「多すぎて残る」という意味を持つ漢字です。
「剰え」とは 読み方と意味
「剰え」は「あまつさえ」と読みます。
「剰え」の意味は、「それだけでなく」や「そのうえに」などです。
もともとは「あまりさえ(剰りさえ)」だったのが、「あまっさえ」になり、そして「あまつさえ」へと変化したものです。
たいていの場合、「剰え」は、あまり良くないことがさらに起こる場合に使います。
「剰員」とは 読み方と意味
「剰員」は「じょういん」と読みます。
「剰員」とは、「余っていて、無駄な人員」という意味です。
「乗員」と音が同じで、漢字の形も似ていますが、意味は異なりますので気を付けましょう。
「剰余」とは 読み方と意味
「剰余」は「じょうよ」と読みます。
「剰余」とは、「あまり」という意味です。
例えば、「剰余金」といった言葉で使われます。
「剰余」の類語に「余剰」があります。
また、「剰余」は、算数や数学においては、「割り算で割り切れないで残ったあまりの数」という意味にもなります。
「過剰」とは 読み方と意味
「過剰」は「かじょう」と読みます。
「過剰」とは、「ありすぎて余ること」という意味のほか、「適度な状態を超えていること」という意味です。
例えば、「自意識過剰」といった言葉でよく使われますね。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年