言偏(ごんべん)に皆(階の右側)と書いて、「諧」という漢字があります。
この漢字「諧」は、例えば「諧謔」や「諧調」といった言葉で使われます。
今回は、「諧」について学びましょう。
「諧」の読み方 音読み・訓読み
「諧」の音読みは「カイ」です。
また、「諧」の訓読みは、常用外ですが「やわ(らぐ)」「かな(う)」「ととの(う)」「たわむ(れ)」です。
「諧」の意味
「諧」は、「やわらぐ」とか「やわらげる」という意味を持ちます。
また、「調和する」という意味や、「おどける」や「たわむれ」という意味も持ちます。
「諧謔」とは 読み方と意味
「諧謔」は「カイギャク」と読みます。
「諧謔」の意味は、「ちょっとした冗談」とか「シャレ」「ユーモア」です。
「諧調」とは 読み方と意味
「諧調」は「カイチョウ」と読みます。
「諧調」の意味は、「(音楽のリズムや絵画の色彩などの)調和がよくとれていること」です。「ハーモニー」とも言いますね。
なお、読みが同じで字面も似ている「階調」という言葉がありますが、こちらは「画像などの濃淡の段階」という意味です。
「俳諧」とは 読み方と意味
「俳諧」は「ハイカイ」と読みます。
「俳諧」とは、「滑稽味のある詩」で、室町時代から江戸時代にかけて盛んになりました。松尾芭蕉などが有名ですね。
その後、広く一般に膾炙するにつれ、表現などが平凡になって廃れそうになりましたが、正岡子規などが起こした改革運動などを経て、「俳句」になっていきました。
そのため、「俳諧」が「俳句」という意味で使われることもあります。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年