馬偏(うまへん)に橋の右側を書いて、「驕」という漢字があります。
さて、この漢字「驕」をご存知ですか。
「驕奢」といった言葉で使われます。
「驕」の読み方 音読み・訓読み
「驕」の音読みは「キョウ」です。
また、「驕」の訓読みは「おご(る)」「ほしいまま」「つよ(い)」「さか(ん)」です。
「驕」の意味
「驕」は、「おごる」とか「おごりたかぶる」、「いばる」という意味です。
また、「ほしいまま」という意味のほか、「つよい」という意味もあります。
「驕る」とは 読み方と意味
「驕る」は「おごる」と読みます。
「驕る」とは、「自分の地位や権力、財産や才能などが、他人よりも優れていると思いあがる」という意味です。
「増長して気ままに振る舞う」という意味もあります。
「驕る平家は久しからず」とは
「驕る平家は久しからず」とは、「栄華や絶頂期は長くは続かない」という意味です。
自分の権力などを誇って傲慢に振る舞う人は、その権力を長く保つことができない、ということですね。
この表現の由来は、『平家物語』の冒頭における「おごれるものひさしからず、ただはるのよのゆめのごとし。」から来ています。
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「驕奢」とは 読み方と意味
「驕奢」は「きょうしゃ」と読みます。
「驕奢」の意味は、「財力や権勢などにおごり高ぶり、贅沢を尽くすこと」です。
⇒ 「奢(大に者)」という漢字は何?読み方・意味・使い方 「奢る」「奢侈」「奢侈文弱」「奢靡」「豪奢」など
「驕慢」とは 読み方と意味
「驕慢」は「キョウマン」と読みます。
「驕慢」とは、「おごり高ぶって、人を侮り見下げるさま」という意味です。
「驕慢な態度」という風に使います。
「驕慢」と同じような意味に、「傲慢」「高慢」「尊大」などがあります。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年