「毛」という漢字に、求めるの「求」を組み合わせると、「毬」という漢字になります。
この漢字「毬」を知っていますか。
ちなみに、この「毬」は、「毛(け)」が部首です。
「毬」の読み方・発音 音読み・訓読み
「毬」の音読みは「キュウ」です。
また、「毬」の音読みは「まり」「いが」です。
「毬」の意味
「毬」は、「まり」とか「けまり」という意味です。
「まり」とは、昔の日本で使われていたボールのようなものですね。中世の貴族たちは、「蹴鞠(けまり)」という、現在のサッカーのような遊びを行っていたようです。
また、「毬」には「いが」という意味もあります。
「いが」とは、クリなどの果実を包むトゲのある外皮のことです。
それでは、「毬」を使った言葉や表現などを見ていきましょう。
「毬栗」とは 意味と読み方
「毬栗」は「いがぐり」と読みます。
栗の外皮には、トゲがいっぱい生えていますが、この外皮のことを「いが」といいます。
そして、この「いが」を漢字で書くと「毬」となるのです。
つまり、「毬栗」とは、この「いが」がついたままのクリの実のことを指します。
カンタは、子供の頃、田舎に住んでいたのですが、近所の道端によく毬栗が落ちていました。
その毬栗を持って帰っては、家で食べていましたね。素手で持つと、毬のトゲが手のひらに刺さって、結構痛いんですよね。
そのころ、「天津甘栗」という商品が店で売られていましたが、なぜそんなものをわざわざ店で買うのか、子供心には不思議でした。栗なんて、そこらへんに落ちていましたからね。
大人になって世間のことが分かってくると、クリがそこらへんに落ちているという状況自体が特殊だったことを知ることになりました(笑)。
現在は、有機栽培のおいしそうな商品も売られています。
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「毬栗も内から割れる」とは 意味と説明
「毬栗も内から割れる」は、ことわざの一つです。
その意味とは、「誰でも年ごろになれば、自然と色気づく」というものです。
特に女性に対して使われます。
毬栗は、時期が来れば、自然と外側の毬(いが)が割れます。その様子に、女性が色気づく様子をたとえたわけですね。
この「毬栗も内から割れる」に似た表現に、「豌豆は日陰でもはじける」があります。
「毬藻」とは 意味と読み方
「毬藻」は「まりも」と読みます。
「マリモ」とカタカナで書かれることが多いですね。
淡水性の緑藻の一種です。緑色の球体で、浮かんだり沈んだりすることで有名ですね。
北海道・釧路の阿寒湖に生息する毬藻は、日本の特別天然記念物に指定されています。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年