さんずい偏に延長の「延」をつけると「涎」という漢字になりますが、読み方や意味が何か分かりますか。
おいしそうな食べ物を目にすると、つい「涎」が出てしまいますよね…。
「涎」の読み方 音読み・訓読み
「涎」の音読みは、「セン」「エン」「ゼン」です。
また、「涎」の訓読みは、「よだれ」です。
「涎」の意味
「涎」は、その訓読みから分かるように、「よだれ」という意味です。
そうです。おいしそうな食べ物を見たり、美男・美女をみかけたりしたときに、だらしなく開いた口から出るあの液体(つまり、唾液)のことです。
「垂涎」とは 読み方と意味
「垂涎」は、「スイゼン」と読みます。
「垂涎」の意味は、「食べたくてよだれを垂らすこと」です。
まあ、字そのままの意味ですね。
また、垂涎には「よだれを垂らすほど強く欲しがること」という意味もあります。
例えば、「マニア垂涎の商品」という風に使います。
「牛の涎」とは 読み方と意味
「牛の涎」は、「うしのよだれ」と読みます。
「(だらだらと)細く長く続く」ということを意味します。
「商は牛の涎」という表現もあります。「商売は、気長に続けよ」という意味です。
無理をして一攫千金を狙うよりも、細く長く続けることこそが、商売の成功の秘訣かもしれません。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年