木偏(きへん)に節(もしくは似た形)と書いて、「櫛」という漢字があります。
例えば、「櫛比」といった言葉で使われます。
今回は、漢字「櫛」について学びましょう。
「櫛」の読み方 音読み・訓読み
「櫛」の音読みは「シツ」です。
また、「櫛」の訓読みは「くし」「くしけず(る)」です。
「櫛」の意味
「櫛」は、髪をとかすための道具で、「クシ」や「くし」と片仮名や平仮名で書かれることが多いです。
「櫛る(くしけずる)」とは、「櫛で髪をとかして整える」という意味です。
「櫛笥」とは 読み方と意味
「櫛笥」は「くしげ」と読みます。
「櫛笥」とは、「櫛など化粧道具を入れておく箱」のことです。
「櫛比」とは 読み方と意味
「櫛比」は「しっぴ」と読みます。
「櫛比」の意味は、「櫛の歯のように隙間なく並んでいること」です。建物などに使われることが多い言葉です。
例えば、「商店が櫛比する」という風に使います。
「櫛風沐雨」とは 読み方と意味
「櫛風沐雨」は「しっぷうもくう」と読みます。
「櫛風沐雨」とは、「風雨にさらされるように、非常に苦労することのたとえ」です。また、「様々な困難に遭いながらも活動すること」という意味もあります。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年