足偏(あしへん)に重いと書いて、「踵」という漢字があります。
例えば、「踵を返す」といった表現で使われる漢字です。
今回は、漢字「踵」について学びましょう。
「踵」の読み方 音読み・訓読み
「踵」の音読みは「ショウ」です。
また、「踵」の訓読みは「かかと」「くびす」「きびす」「ふ(む)」「つ(ぐ)」「いた(る)」です。
「踵」の意味
「踵」は、「かかと」という意味です。
「踵(かかと)」とは、足の後ろで、踝の下に位置する部分のことです。
⇒「踝(足へんに果)」という漢字は何?読み方・意味・使い方 「内踝」「外踝」など
「踵骨」とは 読み方と意味
「踵骨」は「しょうこつ」と読みます。
「踵骨」とは、踵の部分の骨のことです。
「踵骨」が折れることを「踵骨骨折」と呼びます。
「踵を返す」とは 読み方と意味
「踵を返す」は「くびすをかえす」もしくは「きびすをかえす」と読みます。
私はずっと「きびすをかえす」と呼んでいましたが、「きびす」を「くびす」と読む場合もあるのですね(むしろ、「くびす」の方が正式なのかもしれません)。
「踵(きびす・くびす)」は、つまりは「かかと」のことです。
「踵を返す」の意味は、「元の方向へ引き返す」です。
「踵を接する」とは 読み方と意味
「踵を接する」は「くびすをせっする」もしくは「きびすをせっする」と読みます。
「踵を接する」とは、「物事が引き続いて起こる」とか「前後の人の踵が接するほど人々が続く」という意味です。
名詞形で「接踵(せっしょう)」という言葉もあります。
「踵で頭痛を病む」とは 読み方と意味
「踵で頭痛を病む」は「かかとでずつうをやむ」と読みます。
「踵で頭痛を病む」とは、「見当違いのことで心配をするたとえ」です。
「杞憂」と似たような意味合いを持つ表現ですね。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年