「立つ」の「立」の下に「女」と書いて「妾」という漢字があります。
「妾」と単独で使われることが多い漢字ですが、熟語でも「妾腹」といった言葉で使われます。
今回は、漢字「妾」について学びましょう。
「妾」の読み方 音読み・訓読み
「妾」の音読みは「ショウ」です。
また、「妾」の訓読みは「めかけ・わらわ」です。
「妾」の意味
「妾」は、「側室」や「めかけ」という意味です。
「側室」とは、大名や殿様が本妻以外に関係を持っていた女性のことを指します。
ちなみに、「本妻」のことを「正室(せいしつ)」と言います。基本的には、身分が高い妻を「正室」とし、それ以外の女性を「側室」としていたようですね。
ただ、「側室」は必ずしも蔑ろにされていたわけではありません。
また「めかけ」とは、簡単に言えば、夫が本当の妻以外に関係を持っている女性、つまり愛人のことです。「2号」とも言われますね。
「妾を囲う」という風に使います。
「めかけ」という言葉は、「目をかける」という意味から来ているそうです。
「妾出」とは 読み方と意味
「妾出」は「しょうしゅつ」と読みます。
「妾出」とは、つまり「妾の子として生まれること」や、「妾の子」という意味です。
後述の「妾腹」と同じような意味です。
「妾宅」とは 読み方と意味
「妾宅」は「しょうたく」と読みます。
「妾宅」とは、「妾を住まわせる家」という意味です。
「妾腹」とは 読み方と意味
「妾腹」は「しょうふく」と読みます。
「妾腹」とは、「妾から生まれること」や、「妾の子供」という意味です。
上述の「妾出」と同じような意味です。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年