衣偏(ころもへん)に由と書いて「袖」という漢字があります。
左側の部首は「ころもへん」といいます。「ネ」に似ていますが少し異なります(ちなみに、「ネ」の部首は「しめすへん」といいます)。
今回は、漢字「袖」について学びましょう。
「袖」の読み方 音読み・訓読み
「袖」の音読みは「シュウ」です。
また、「袖」の訓読みは「そで」です。
「袖」の意味
「袖」は、「(衣服の)そで」という意味を持つ漢字です。
「袖手」とは 読み方と意味
「袖手」は「しゅうしゅ」と読みます。
「袖手」の意味は、「手を袖の中に入れていること」です。
また、「骨を折ることを厭い、何もしないこと」という意味もあります。
この2番目の意味においては、「袖手傍観(しゅうしゅぼうかん)」という四字熟語があります。
「袖手傍観」とは、「手をこまねいて、何もせずに傍観すること」という意味です。
「袖手」と同じ意味の言葉に「懐手(ふところで)」や「拱手(きょうしゅ)」があります。
「袖珍」とは 読み方と意味
「袖珍」は「しゅうちん」と読みます。
「袖珍」とは、「袖珍本」の略で、「袖に入るほど小さい本」という意味です。
持ち運びが容易なように作られた本です。
現代の書籍の大きさで言えば、A6判やB7判、もしくはそれ以下の大きさだったようです。
「袖垣」とは 読み方と意味
「袖垣」は「そでがき」と読みます。
「袖垣」とは、「門などの両脇に連ねて作った低い垣根」のことです。
玄関などの目隠しといった用途に使われます。
現在でも、日本式家屋で見かけることがありますね。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年