やまいだれに倉と書いて、「瘡」という漢字があります。
例えば、「瘡蓋」という言葉で使われる漢字ですが、この言葉を漢字で書くことはあまりありません。ですから、漢字で書けると自慢できますね。
今回は、漢字「瘡」について学びましょう。
「瘡」の読み方 音読み・訓読み
「瘡」の音読みは「ソウ・ショウ」です。
また、「瘡」の訓読みは「かさ・くさ・きず」です。
「瘡」の意味
「瘡」には、「皮膚にできる腫れ物やできもの」という意味があります。
「梅毒」の俗称として使われることもありました。
また、「瘡」を「くさ」と読むと、皮膚病の総称として使われたり、乳児の顔などにできる湿疹のことを指したりすることもありました。
さらに、「瘡」には「きず」や「切り傷」という意味もあります。
この意味では、例えば「刀瘡(とうそう)」という言葉で使われます。「刀瘡」とは、その字の通り「刀による切り傷」のことです。
「瘡蓋」とは 読み方と意味
「瘡蓋」は「かさぶた」と読みます。
「瘡蓋」とは、傷ができて治りかけのときにできるあの硬くて乾いた皮のことです。
なお、「瘡蓋」は「痂」と漢字一文字で書くこともできます。
「痘瘡」とは 読み方と意味
「痘瘡」は「とうそう」と読みます。
「痘瘡」とは、現在では「天然痘」と呼ばれる感染症のことです。
以下の記事に詳しく説明しておりますので、ご一読を。
⇒「痘(やまいだれに豆)」という漢字は何?読み方・意味・使い方 「痘痕」「痘瘡」「痘苗」など
「凍瘡」とは 読み方と意味
「凍瘡」は「とうそう」と読みます。
「凍瘡」とは、霜焼け(しもやけ)のことです。
「疱瘡」とは 読み方と意味
「疱瘡」は「ほうそう」と読みます。
「疱瘡」とは、「天然痘」の俗称で、上述の「痘瘡」と同じ意味です。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年