「業」の上の部分の下に「取」を組み合わせると、「叢」という漢字になります。
「叢書」といった言葉で使われる漢字です。
今回は、漢字「叢」について学びましょう。
「叢」の読み方 音読み・訓読み
「叢」の音読みは「ソウ」です。
また、「叢」の訓読みは「くさむら」「むら(がる)」です。
「叢」の意味
「叢」は、「草むら」という意味です。
草木が群がって生えている所ですね。
また、「叢」には「群がる」とか「1か所に集まる」という意味もあります。
「叢書」とは 読み方と意味
「叢書」は「ソウショ」と読みます。
「叢書」の意味は、「同じ種類や形式で、続けて発行される書物」という意味です。
「シリーズ」と同じ意味ですね。
「叢書」の同義語に「双書」がありますが、「叢書」が「群がった書物」という意味であるのに対し、「双書」には「並べた書物」という意味がありますので、ニュアンス的には若干異なります。
「叢生」とは 読み方と意味
「叢生」は「そうせい」と読みます。
「叢生」の意味は、「(草木などが)群がって生えること」です。
「群生」と同じような意味です。
「叢林」とは 読み方と意味
「叢林」は「そうりん」と読みます。
「叢林」とは、「木が群がり生えている林」という意味です。
「叢雲」とは 読み方と意味
「叢雲」は「むらくも」と読みます。
「叢雲」の意味は、「群がり集まった雲」です。
「叢雲」の有名な使用例としては、「天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)」があります。
「天叢雲剣」は、三種の神器の一つで、「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」とも呼ばれます。
「叢雨」とは 読み方と意味
「叢雨」は「むらさめ」と読みます。
「叢雨」の意味は、「ひとしきり激しく振り、すぐに止む雨」です。
「にわか雨」とも言いますが、現在の「ゲリラ豪雨」に近いのかもしれませんね。
「村雨」とか「群雨」と書く場合もあります。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年