足偏(あしへん)に果物の「果」をくっつけて作る「踝」という漢字がある。
この「踝」を何と読むか分かるだろうか。
足という漢字が使われていることから、足に関する漢字であると考えられるが…。
「踝」の音読み・訓読み
「踝」は、音読みで「カ」と読む。
また、訓読みでは「くるぶし」、「かかと」、「くびす」と読む。
「踝」の意味
「踝」は、その訓読み「くるぶし」からも分かるように、足首の両側にある、突き出た骨の部分の「くるぶし」という意味をもつ漢字だ。
「内果」と「外果」の意味
くるぶしには、内側のものと、外側のものがあるのは皆さんご存知だろう。
内側のくるぶしを「内くるぶし」、外側のくるぶしを「外くるぶし」と呼ぶのだが、それぞれ専門用語で「内果(内踝)」、「外果(外踝)」と呼ぶ。
「踝(くるぶし)」という骨がある?
くるぶしというのは、触ってみると分かるように、骨の固い部分である。
そこで、くるぶしの部分の骨があると勘違いする人がいるかもしれないが、「踝」という骨が独立してあるわけではない。
くるぶしの部分の骨は、下腿(すね)に長く延びた脛骨(けいこつ)と腓骨(ひこつ)の一部分である。
先ほど述べた「内果(内くるぶし)」は、下腿の内側にある脛骨の一部によって形成される。また、「外果(外くるぶし)」は、下腿の外側にある腓骨の一部によって形成されるのだ。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年