がんだれに人という漢字を組み合わせると「仄」という漢字になる。
この漢字を使う機会はあまりないが、この漢字を使った言葉はよく聞いたりする。
例えば「仄めかす」や「仄か」などだ。
それでは、「仄」という難読漢字について紹介しよう。
「仄」の音読みと訓読み
「仄」の音読みは「ソク」、「ショク」、「シキ」だ。
また、訓読みは「ほの(か)」、「ほの(めく)」、「ほの(めかす)」、「かたむ(く)」、「かたわ(ら)」、「そばだ(つ)」、「いや(しい)」である。
「仄」の意味
「仄」には、以下のような意味がある。
1.ほのか。かすかに。
2.かたよる。かたむく。
3.かたわら。
4.そばだつ。そばだてる。
5.いやしい。
それでは、「仄」を使った言葉を見ていこう。
「仄めかす」とは 読み方と意味
「仄めかす」は「ほのめかす」と読む。
「それとなく態度や言葉などで示す」「ほのかに示す」という意味だ。
「引退を仄めかす」という風に使う。
「仄か」とは 読み方と意味
「仄か」は「ほのか」と読む。
「はっきりと識別できないくらいにかすかに感じることができる」という意味だ。
「仄かな香りを感じる」という風に使う。
「仄聞」とは 読み方と意味
「仄聞」は「ソクブン」と読む。
「風の便りに聞くこと」「人づてに聞くこと」「ほのかに聞くこと」という意味だ。
「仄聞したところによると」という風に使う。
「側聞」と書かれることもある。
「仄知る」とは 読み方と意味
「仄知る」は「ほのしる」と読む。
「かすかに知る」とか「ほのかに知る」という意味だ。
「仄暗い」とは 読み方と意味
「仄暗い」は、「ほのぐらい」と読む。
「ほのかに暗い」とか「光が弱くて薄暗い」という意味だ。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年