足偏(あしへん)に樽の右側(または尊)を組み合わせると、「蹲」という漢字になります。
例えば、「蹲踞」、「蹲う」、「蹲る」という形で使われることがあります。漢字検定1級の漢字ですので、知っていたらすごいと思われること間違いナシです。
さっそく、漢字「蹲」について学びましょう。まずは、読み方からです。
「蹲」の読み方 音読みと訓読み
「蹲」は音読みで「ソン」、「シュン」と読みます。
また、訓読みでは「うずくま(る)」、「つくば(う)」、「つくば(い)」と読みます。
「蹲」の意味
「蹲」には以下のような意味があります。
①うずくまる。しゃがむ。
②尻込みする。ためらう。
③つくばい。茶室の入り口に低く据えられた手水鉢(ちょうずばち)。
調子が悪くなったときに、「地面にうずくまる」といった言い方をしますよね。あの「うずくまる」は、漢字で書くと「蹲る」となるのです。
それでは、「蹲」を使った言葉にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
「蹲踞」とは 読み方・意味
「蹲踞」は「ソンキョ」と読みます。
相撲や剣道では、背筋を伸ばしてつま先立ちのまま腰を下ろし、ひざを開いて相手と向き合う動作をします。あれが「蹲踞」なのです。
耳にしたりすることも時々ありますが、なかなか一般では漢字で書くことがない言葉ですね。
書ける人、スゴイ!
「蹲う」とは 読み方・意味
「蹲う」は「つくばう」と読みます。
「地面に這いつくばって」というような表現を聞いたことがありますよね。
この「這いつくばって」の「つくばって」という部分を漢字でかくと「蹲って」となるのです。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年