魚偏(さかなへん)に「周」と書いて、「鯛」という漢字があります。
さて、この漢字「鯛」を何と読むか分かりますか。
魚偏であることから、魚の一種を指すものであることは想像できますが…。
「鯛」の読み方 音読みと訓読み
「鯛」は、音読みで「チョウ」と読みます。
また、「鯛」の訓読みは「たい」です。
「鯛」の意味
「鯛」は、訓読みで「たい」と読むことからも分かるように、魚の「タイ」のことです。
「めでたい」という言葉に含まれるので、縁起の良い魚として知られますね。
「鯛」は、特に「マダイ」を指します。
それでは、「鯛」を使った表現についてみていきましょう。
「鯛の尾より鰯の頭」の意味
「鯛」を使ったことわざに、「鯛の尾より鰯の頭(たいのおより いわしのかしら)」というものがあります。
これは、「大きな集団の最後にいるよりは、小さな集団の先頭にいる方がよい」という意味です。
「鶏口となるも牛後となるなかれ」という諺と同じ意味ですね。
「鯛も一人はうまからず」の意味
「鯛も一人はうまからず」もしくは「鯛も一人は旨からず」という諺は、「食事は一人よりも大勢で食べるほうがおいしい」という意味です。
鯛のようなおいしい魚でも、一人で食べてはおいしくない、ということですね。
食事はみんなでワイワイ食べるのがおいしいですよね。もちろん、その時の食事が豪勢であると、なお良いのですが。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年