金偏(かねへん)に「助」と書いて、「鋤」という漢字があります。
この「鋤」という漢字を知っていますか。
多くの人が大好きなあの料理にも使われます。
「鋤」の読み方・発音 音読みと訓読み
「鋤」の音読みは「ジョ」「ショ」です。
また、訓読みは「すき」「す(く)」です。
「鋤」の意味
「鋤」は、「すき」という意味を持ちます。
田んぼや畑をたがやすために使われる農具の一種ですね。
代表的な農具には、「鋤」に加えて「鍬」もあります。
また、「鋤」には、「耕す」という意味の「すく」という意味もあります。
「鋤」と同じような意味を持つ漢字に「耡」があります。
それでは、「鋤」を使った言葉や表現を見ていきましょう。
「鋤簾」とは 意味と読み方
「鋤簾」は「ジョレン」と読みます。
「鋤簾」は、「土砂やゴミなどをかき集めるために使われる道具」のことです。
長い柄の先に箕(み)や鉄製のくしなどが取り付けられたものです。
チリトリみたいな形をしているものもあれば、鍬に形が似ているものもあります。
「鋤焼・鋤焼き」とは 意味と読み方
「鋤焼」または「鋤焼き」は「すきやき」と読みます。
そう、あの鍋料理のスキヤキのことです。
牛肉などにネギや豆腐などを加えて、しょうゆや砂糖で味付けして煮込む鍋料理ですね。
昔は、鋤の上で焼いて食べていたために、この「鋤焼き」という名前がついたということです。
日本では、仏教の影響もあり、獣肉の料理が好まれていなかった時代もありました。
苗字「鋤柄」の読み方と有名人
漢字「鋤」は苗字にも使われます。
「鋤柄」という苗字は、「すきがら」と読みます。
この「鋤柄」という苗字を持つ有名人に、以下のような人がいます。
・鋤柄茉美(すきがら・まみ):音楽ユニット「軟式globe」の初代メンバー
ヨガの「鋤のポーズ」とは
ヨガに「鋤(すき)のポーズ」と呼ばれるものがあります。
サンスクリット語で「ハラーサナ(ハラ・アーサナ)」と呼ばれるものです。
仰向けに横になった状態から、足を持ち上げ、頭の後ろへ伸ばしていくようなポーズになります。
リラックス効果があります。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年