手偏(てへん)に幼いという字を書くと、「拗」という漢字になります。
この「拗」という漢字を知っていますか。
「拗れる」や「拗ねる」という言葉はよく使います。
「拗」の読み方・発音 音読みと訓読み
「拗」の音読みは「ヨウ」「オウ」です。
また、「拗」の訓読みは「ねじ(ける)」、「こじ(れる)」、「す(ねる)」です。
「拗」の意味
「拗」は、「ねじる」という意味です。
また、よく使われる意味としては、「すねる、ひねくれる」ですね。
「拗」は「しつこい」という意味でも使われます。「執拗(しつよう)」などは、この「しつこい」という意味で「拗」が使われる例ですね。
それでは、「拗」を使った言葉を見ていきましょう。
「拗れる」とは 意味と読み方
「拗れる」は「こじれる」と読みます。
「拗れる」には意味が複数あります。
まず、「物事が順調に運ばなくなる」という意味です。
この意味の「拗れる」は、例えば「話が拗れる」とか「人間関係が拗れる」などといいます。
また、「拗れる」には「病気やけがなどが治りにくくなる、悪化する」という意味もあります。
「病気が拗れる」とか「風邪を拗らせる」という風に使います。
「拗れる」の3つ目の意味は、「ひねくれる」です。
「気持ちが拗れる」という風に使います。
「拗ねる」とは 意味と読み方
「拗ねる」の読み方は「すねる」です。
「ひねくれる」という意味や、「へそを曲げる」という意味があります。
「ひねくれる」という意味では、例えば「世を拗ねる」という風に使います。「世を拗ねる」とは、世の中に対して斜に構えたり、心を開かない様子ですね。
また、「へそを曲げる」という意味では、「親と喧嘩して拗ねている子」という風に子供に対して使うことが多いですね。
「拗ね者」とは 意味と読み方
「拗ね者」は「すねもの」と読みます。
「拗ね者」は、「他人の言うことを聞かず、へそを曲げる人」という意味です。「つむじまがり」とも言います。
また、上述の「世を拗ねる」人のことを「拗ね者」といいます。
「拗音」とは 意味と読み方
「拗音」は、「ヨウオン」と読みます。
他のかなの右下に小さく添えられるかな文字の音を拗音と言います。
例えば、「ちゃ」「ちゅ」「ちょ」で「ち」の横に添えられる小さい「や」「ゆ」「よ」は拗音です。
「執拗」とは 読み方と意味
「執拗」は「しつよう」と読みます。
「執拗」とは、「自分の意見を通そうとすること」という意味や、「しつこいさま」という意味をもつ言葉です。
例えば、「執拗につきまとう」という風につかいます。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年