「雁」の下に「鳥」を書くと、「鷹」という漢字になります。
さて、この漢字「鷹」をご存知ですか。
かっこいい鳥のことですよね。また、鷹を使った言葉や表現にはカッコいいものがあります。
「鷹」の読み方 音読みと訓読み
「鷹」の音読みは「ヨウ」「オウ」です。
「鷹」は訓読みで「たか」と読みます。
鳥(猛禽類)の「タカ」の漢字ですね。
それでは、「鷹」を使った言葉を見てみましょう。
「鷹揚」とは 読み方と意味
「鷹揚」は「オウヨウ」と読みます。
意味としては、「ゆったりとして、細かい些細なことにこだわらないさま」です。
ゆったりと飛ぶ鷹のようなイメージです。
「鷹揚とした態度」、「鷹揚に構える」という風に使われる。
「鷹揚とした人間」は多くの人が憧れる人間像ではないでしょうか。
「鷹は飢えても穂をつまず」
「節操を守るものは、どんな苦境におかれても、道に外れたことはしない」、という意味のことわざです。
鷹は、たとえどれだけ腹が減っても、稲穂をついばむようなことはしませんからね。
「上杉鷹山」とはどんな人?
「上杉鷹山」という有名な人がいました。「うえすぎ・ようざん」と読みます。
「鷹」を使った人名というのはなかなか珍しいですね。
「上杉鷹山」は、元々は「上杉治憲(はるのり)」という名前でした。
江戸時代の大名で、米沢藩の藩主でした。
鷹山は養子として米沢藩にやってきて、その後米沢藩の藩主となったのですが、鷹山が藩主となった当時、米沢藩は財務状況が苦しく、破産寸前でした。
しかし、名藩主であった上杉鷹山が、旧態依然の家老などの反発を押し切り、合理的な考えによって藩を立て直しました。
名君として、未だ多くの人(特に経営者や政治家)を魅了しています。ジョン・F・ケネディが尊敬していた日本人としても有名です。
現在の政治家に上杉鷹山がいたなら…、と思うこともしばしばですね。
童門冬二の『小説 上杉鷹山』はオススメです。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年