相続において、「相続人」という言葉は聞いたことがあると思うが、「被相続人」という言葉があるのをご存じだろうか。
それでは、どういう意味があるのかそれぞれ見てみよう。
「相続人」とは
「相続人」とは、人が亡くなったとき、その人の遺産を受け継ぐ人を指す。
また、民法で定められた相続人のことを「法定相続人」という。
「法定相続人」が定められる理由は、人が亡くなったときに、遺産トラブルが起きないようにするための配慮だ。
「被相続人」とは
「被相続人」とは、「財産を残す人」を指す。
つまり、亡くなる人のことだ。
「被~」という接頭語は、通常「受け身」を示すものなので、素直に解釈すれば「相続される人」という意味になる。
ただ、普通「相続される」というと、「相続される財産」という風に、相続される「物」について言うことがほとんどだ。
そのために「被相続人」という言葉が分かりにくくなっているのではないかと思う。
まあ、言葉の解釈には深く立ち入らず、「被相続人」=「遺産を残す人(亡くなった人)」であると覚えておこう。
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