準天頂衛星システム「みちびき」とは、日本が開発した衛星システムのことです。
衛星システムというと、GPS(Global Positioning System)がよく知られていますが、「みちびき」と「GPS」は厳密には異なるものなんです。
今回は、「みちびき」について学びましょう。
「みちびき」は日本版GPS
上述したように、「みちびき」は、日本が開発した衛星システムです。
これに対し、よく知られるGPSは、アメリカ合衆国が開発したものです。
日本が開発した「みちびき」は、「準天頂衛星システム」と呼ばれ、アジアや太平洋地域を対象とした衛星システムであるのに対し、GPSは全地球を対象としています。
GPSの知名度が高いため、「みちびき」は「日本版GPS」と呼ばれることもあります。
「準天頂衛星システム」とは
「みちびき」は、正式には「準天頂衛星システム」と呼ばれます。
「準天頂衛星システム」は、英語で Quasi-Zenith Satellite System であるため、QZSS と略記することもあります。
「みちびき2号機」の打ち上げ
2017年6月1日午前9時17分、日本版GPS衛星「みちびき(2号機)」を載せたH2Aロケットの34号機が打ち上げられ、打ち上げは成功しました。
打ち上げは鹿児島県の種子島宇宙センターから行われ、打ち上げられたH2Aロケットは、2本の補助ロケットやロケットの1段目を切り離しながら上昇しました。
そして、打ち上げの約29分後の午前9時46分頃に、「みちびき」は予定通り、高度275キロ付近で切り離されました。
2021年現在、「みちびき」は4機体制で運用されています。
4機体制では、安定性が不十分であるため、2023年をめどに7機体制を目指しています。
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-参考資料-
・『日本版GPS衛星「みちびき」 打ち上げに成功』、NHKニュース、2017年6月1日、http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170601/k10011002581000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_001・『みちびきとは』、内閣府・宇宙開発戦略推進事務局ウェブサイト、http://qzss.go.jp/overview/services/sv01_what.html