ショパンの練習曲は、練習曲という位置づけでありながら、音楽的に優れた作品が多いことで有名です。
そういった音楽的にも優れた練習曲の一つに、『木枯らし』という名前がつけられている作品があります。
今回は、ショパン練習曲『木枯らし』について紹介します。
練習曲作品25第11番(Op.25 No.11)
練習曲『木枯らし』は、正確には Étude Op. 25, No. 11 (練習曲(エチュード)作品25第11番)という番号が付されています。
日本では、『木枯らしのエチュード』という名前でも知られています。
英語圏では、the Winter Wind と呼ぶようです。
ショパン『木枯らし』の動画
『木枯らし』は、とても有名な曲ですので、数多くのピアニストが動画をアップしています。
その一部を紹介します。
とても良い曲ですが、難関な部類(最高難度?)に位置付けられる曲でもあります。
ショパン『木枯らし』のおすすめの楽譜
ショパンの『木枯らし』は、通常ショパンの練習曲集(エチュード)の楽譜に収められています。
有名なところでは、パデレフスキ版とエキエル版があり、どちらもおすすめです。
パデレフスキ版は、イグナツィ・ヤン・パデレフスキ(Ignacy Jan Paderewski)というポーランド人ピアニストが監修し、ポーランド音楽出版社が制作した楽譜です。
パデレフスキは、政治家としての顔も持ち、1919年にはポーランド共和国の首相にもなった異色の音楽家です。
エキエル版は、ポーランドが国家事業として編纂・制作したもので、ヤン・エキエル(Jan Ekier)というポーランド人ピアニストが中心となっていたことからこの名前がついています。
信頼度は高く、「ショパン国際コンクール」でも推奨楽譜とされているようです。