鄭和(ていわ)という人物を知っているだろうか。 中国や東アジアに詳しい方ならご存じだろう。中国の艦隊を指揮し、いわゆる「南海遠征」で知られる指揮官である。 1371年に生まれ、1434年に死去した、中国明朝の武将だ。 イスラム教徒として生まれた鄭和 鄭和は、元の名を馬三保という。雲南に暮らすイスラム教徒であった。 馬三保が幼少の頃は、中国は明に治められていたが、馬三保が暮らしていた雲南は明の支配下ではなく、梁王国に治められていた。 しかし、馬三保が10歳の頃、雲南は明に征服され、馬三保は明の捕虜となる。そして、宦官にされてしまう。 宦官とは、去勢された官吏のことだ。 その後、「靖難の変(せいなんのへん)」と呼ばれる内乱が起こり、この内乱において馬三保は功を立て、宦官としては最高位である「太監」に任 … [もっと読む...] about 鄭和とは 南海遠征で知られる大艦隊指揮官
鄭和
「キリン」と「麒麟」の意外な関係 読み方が同じなのは偶然?
「首の長い動物は?」と聞かれて、誰もが最初に思い浮かべるのは、「キリン」だろう。 そして、キリンと同じ読み方をする空想上の動物「麒麟」を知っている人も多いのではないだろうか。 有名ビール会社の商標にもなっているので、そこから知る人も多そうだ。 実は、動物の「キリン」と空想上の動物である「麒麟」の読みが同じなのは、偶然ではないのである。 「麒麟」とは何か 「麒麟(きりん)」は、中国の想像上の動物で、聖人が表れる前兆として現れると言われていた。 麒麟は、動物のキリンと同じ読み方をするが、これは実は偶然の一致ではない、というのは上述の通り。 両者には意外な関係があったのだ。 ちなみに、日本語でも「キリン」を漢字で書くと「麒麟」となる。 「キリン」の名前の由来 動物のキリンにその名前が … [もっと読む...] about 「キリン」と「麒麟」の意外な関係 読み方が同じなのは偶然?