松山、ザ・メモリアルトーナメントで惜しくも5位

米国男子ツアー「ザ・メモリアルトーナメント(The Memorial Tournament)」で、松山英樹は惜しくも5位に終わり、2014年の優勝に続く連覇とはならなかった。

10アンダーの5位からスタートし、前半を1ボギーで折り返したものの、後半には3連続バーディなど追い上げは素晴らしいものがあったが、やはり16番の池ポチャは痛かった。結局、最終日は70で通算スコアを12アンダーまで上げたが、順位は変わらず5位となった。

なお、惜しくも、松山は去年と同じ1位という位置にはつけなかったが、去年と同じようなハプニングに直面したことはご存じだろうか。

1つは、16番の池ポチャである。2014年も2015年も、同じ16番で池に落としてしまい、ダブルボギーとしている。ただ、2014年の場合は、16番でダブルボギーを叩いても、首位との差がそれほど無く、上位陣が崩れたため、松山は優勝までこぎつけることができた。今年は、首位との差が大きく、また上位陣が崩れるという幸運もなかった。

そして、もう1つは、事故である。

去年(2014年)の「ザ・メモリアルトーナメント」では、松山とケビン・ナがプレーオフを戦った末に、松山が優勝をさらったのだが、そのプレーオフの1ホール目で、松山の第2打が女性の観客に直撃した。

幸いにも、ケガは大したことがなく、球が当たった女性も温かいコメントを送ってくれた。ケガが軽かったことは女性と松山にとって不幸中の幸いだったが、松山にとってはさらにラッキーなことに、その女性に当たって跳ね返った球が良い場所に落ちてくれて、松山はそのホールでパーを拾うことができたのだ。もし女性に当たらず球が奥へ転がっていれば、パーを逃していたかもしれない。*1

そして、今年(2015年)の「ザ・メモリアルトーナメント」でも、またもや松山の打球が観客を直撃してしまった。

今回その出来事が起こったのは、3日目の後半11番。ロングアイアンで2オンを狙ったショットはミスショットとなり、観客の額を直撃してしまった。今回は男性で、頭部からの流血もあったという。

幸いなことに、この男性のケガも大したことは無く、治療や検査を行うこともなく、男性はコースを歩いて回ったらしいが、松山にはかなりの動揺があったようだ。*2 まあ、この事故が連覇を逃した理由だとは到底考えられないが。

ちなみに、タイガー・ウッズは同大会で何度も優勝しているが、今年の大会では決勝ラウンドで通算12オーバーで最下位となってしまった。

しかも、1組2人ずつで回る大会で、決勝ラウンドに進んだ選手の数が71人と奇数だったため、最終日にすでに最下位だったウッズは同伴競技者がおらず、1人でプレイすることになった。プレー時間は2時間50分以内と、普段より1時間以上も早いホールアウトだったという。*3

奇数で1人余った場合に、一組だけ3人で回るとかそういう配慮はないんだな…。


「ザ・メモリアルトーナメント」近年の優勝者
2015年 デビッド・リングマース(David Lingmerth)
2014年 松山英樹
2013年 マット・クッチャー(Matt Kuchar)
2012年 タイガー・ウッズ(Tiger Woods)

参考資料:
*1 勝利の女神? 危機一髪の松山をアシストした女性ギャラリー、ゴルフダイジェスト・オンライン、http://news.golfdigest.co.jp/news/pga/article/50718/1/
*2 打球事故でギャラリーが流血 松山英樹の動揺、ゴルフダイジェスト・オンライン、http://news.golfdigest.co.jp/news/pga/article/57620/1/
*3 ウッズは決勝最下位 初めての“ひとりラウンド”、ゴルフダイジェスト・オンライン、http://news.golfdigest.co.jp/news/pga/article/57637/1/
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記事カテゴリ:
ゴルフ Golf

投稿日:
2015年6月8日 


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