2016年全豪オープン 錦織圭、3回戦突破

2016年全豪オープンで、1月22日、錦織圭は、3回戦でスペインのギリェルモ・ガルシア=ロペスと対戦した。今日も、コートは屋根を閉じて行われた。

第1セット
第1セット、ガルシアロペスは、強力なサーブを決めてきて、何度かラブゲームでキープする。対する錦織はサーブの調子がなかなか上がらない中、7ゲーム目でブレークを許してしまう。

しかし、ここで終わらないのが錦織圭。錦織は、9ゲーム目をラブゲームでキープすると、その流れに乗って、10ゲーム目でブレークバックに成功した。

そして、6-5で迎えた12ゲーム目、タイブレークを避けたい錦織と、ここを落とせばセットを失うガルシアロペス、お互いに譲れない場面で、両選手はデュースを巡って激しい攻防を繰り広げる。しかし最後は、スピン系のストロークを多用した錦織が長いラリーを押し切り、見事にブレークに成功、7-5で第1セットを獲得した。

錦織の、このあたりの力の持って行き方と集中力はさすがだ。勝負所で、いかんなく力を出して相手を圧倒する。

第1セット終了後、セットの合間に錦織はメディカルタイムアウトを取り、トレーナーを呼んで、右手首にテーピングを巻いてもらっていたが、大丈夫だろうか。表情からは余裕が見られたが。

第2セット
第2セットの立ち上がり、錦織は何度もデュースに持ち込まれる苦しい状況。最後、錦織が放った球は、インのコールであったものをガルシアロペスがチャレンジし判定を覆す。錦織は、1ゲーム目をブレークされた。そして、その後、5ゲーム目もブレークされてしまう。

錦織のプレーに若干の変化が見られ、第1セットでは見られなかったミスも見られるようになったが、これが右手首の影響なのかはわからない。

錦織は、結局、不利な流れを変えることができず、第2セットを2-6で落としてしまった。今大会では、初めてセットを落としたことになる。

第1セットと第2セットを比べると、特に、両選手間のアンフォースド・エラー(凡ミス)の差が激しく変化した。第1セットでは、錦織が10個、ガルシアロペスの方が13個と、ガルシアロペスの方がアンフォースド・エラーの数が多かった。しかし、第2セットでは、ガルシアロペスが4個とアンフォースド・エラーの数を大きく減らしたのに対し、錦織は10個のままであった。錦織の場合、ゲーム数が少ないの中アンフォースド・エラーの数が変わらなかったので、実質的には第1セットよりも増えたと見てよいだろう。

第3セット
第3セットは、錦織が若干持ち直した形で、6ゲーム目でブレーク成功。その直後のサービスゲームではかなり苦しんだが、錦織はキープに成功。9ゲーム目でもブレークポイントを握られる苦しい展開。しかし、2度のブレークポイントを凌ぎデュースに持ち込むと、激しいストローク戦の末、キープに成功。第3セットを6-3で獲得した。

第3セットでは、錦織のファースト・サービスの確率が40%と低かったものの、ガルシアロペスも47%と同じように低かったので助かった。アンフォースド・エラーの数も、錦織の方が少なかった。

第4セット
第4セットでは、3ゲーム目にブレーク成功。錦織のファーストサーブに安定感が戻り、タフなガルシアロペスにも、疲れが見られるようになってきた。それでも終盤、ガルシアロペスは粘りを見せたが、錦織が凌ぎ、最後のゲームはラブゲームで終え、第4セットを獲得、この試合を勝利した。

試合後のインタビューで、錦織圭は、ガルシアロペスはクレーコーターなのでスピンを多用してくると思っていたが、予想に反してストレート系のボールが多くててこずった、といったことをコメントした。こういった駆け引きや読みなどもあるのだ。

参考資料:
*1 
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記事カテゴリ:
テニス Tennis

投稿日:
2016年1月22日

更新日:    


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