ACミラン本田、ミラノダービーで活躍「今日の試合で辞めたい」
2016年1月31日に行われたACミランとインテルとの間で行われたミラノダービーで、本田圭佑が35分に先制点をアシストし、3-0のチームの勝利に大きく貢献した。
この試合、本田は右サイドで先発。自身が得意ではないと公言するポジションだったが、攻守にわたって活躍し、先制点のアシストでは、絶妙なクロスを上げた。
相手選手から少し距離が開いたところで、左足で蹴り出されたクロスは、大きく弧を描いて、逆サイドでゴール前へ突っ込んだアレックスの頭に吸い寄せられるように落ちていき、先制点となった。
最近は、発言などで叩かれたり、不本意な取り上げられ方をされたりして、なかなか明るい話題が少なかった本田だけに、今回の活躍はとても嬉しい。本田本人にとっても、この試合で活躍できたことは格別だったようで、「許されるなら、今日の試合で辞めたい」とまで言っている。*1
マスコミの本田に対する評価は、一貫しておらず、試合毎に変化することが多い。そんなマスコミに対して「今日引退が許されるなら、僕への印象が変わるんじゃないですか。一喜一憂するから*1」と述べ、手に平返しが激しいマスコミに対して皮肉めいたことも言っている。
こういったコメントを残すあたり、本田がマスコミの報道に一喜一憂しない、ブレの少ない人間であることを物語っている感じがする。目立った活躍は少ないものの、その献身的なプレーと、普段のサッカーに対するストイックさ、上層部に耳の痛いことでもチームを良くするためにあえて苦言を呈する態度で、本田は徐々に周りの信頼を得てきているように思う。応援したい選手だね。
*1 サッカーマガジンゾーンウェブ編集部、「ダービーで先制点演出のミラン本田 7万7000人の喝采に「今日引退してもいい」」、『SoccerMagazine ZONE WEB』、2016 http://www.soccermagazine-zone.com/archives/25470