錦織、バルセロナ2016決勝でナダルと対戦、その結果
錦織圭は、バルセロナ・オープン2016の決勝で、ラファエル・ナダルと対戦した。この試合に勝てば、同大会3連覇となったが、ナダルに4-6、5-7でストレート負けを喫した。ナダルは同大会9勝目となった。
試合は、序盤から激しい打ち合いとなった。両者の気迫のこもったラリーに、見ている方も自然と力が入る。数年前に見た、クレーで無類の強さを誇ったナダルが帰ってきた。
錦織も負けていない。第1セットではブレークを最初に奪われたものの、すぐにブレークバックに成功した。ときにナダルと力で応酬したかと思えば、次には華麗なドロップショットでナダルの勢いをいなした。
しかし、この試合のナダルには穴がない。普通の相手なら決まっていたようなショットでも、ナダルは食らいつく。そんなナダルの執念と気迫に押される場面もあった。
第1セットは、どちらかというと、内容的には錦織の方が勝っていたと思う。7ゲーム目ナダルのサーブで0-40のトリプルブレークチャンスをモノにできなかったのが悔やまれる。
第2セットは、ナダルの勢いが更に増した。錦織も、何とか食らいついて行った格好となった。
第8ゲーム錦織のサーブでは、ナダルにブレークポイントを3回握られたが、これを凌いだ。また、第10ゲームでは、チャンピオンシップポイントも握られたものの、これも意外性のあるドロップショットでキープに成功した。
しかし、最後は、ナダルの勢いに押され、ついにブレークを許し、これで試合終了となった。
この試合で、錦織はナダルに対して1勝9敗となった。
ナダルは3年ぶりの9度目の同大会優勝。錦織は、3連覇を逃した。新旧チャンピオン対決は、旧チャンピオンの返り咲きという結果になった。
スタッツを見ると、やはり錦織のミス(アンフォースド・エラー)が目立つ。ナダルの倍近い。それだけ、ギリギリを狙わないと、ナダルの脅威のコートカバー力を超えることが難しいのだろう。ナダルの強打に押されるところもあった。
(動画)バルセロナ・オープン2016決勝 錦織vsナダル ハイライト
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